http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1690972/detail
(上記アドレスは、ライブドア自身の事件特集にアップされているもの)
記事では、ライブドアの堀江貴文容疑者と光クラブの山崎晃嗣とに「奇妙な符合」があると書き、その「光と影」を追っている
この中で、作家の江上剛は、二人は既存のシステムを拒否し「自分でやろう」としたことをまず指摘、さらに「常に新しいことを考えて膨らんでいった」こと、「合法と非合法スレスレのところで勝負」したことなどを挙げている
山崎は物価統制令違反で逮捕され、青酸カリ自殺しているが、江上は「時代の寵児は一瞬光り、“死”というもので完結した」と表現する
※写真は山崎が自殺した光クラブ社長室 机の上の写真が山崎か?
この写真は下記より引用
http://gonta13.at.infoseek.co.jp/newpage214.htm
当然のことながら、三島由紀夫「青の時代」、高木彬光「白昼の死角」についても触れ、三島も高木も「その壮絶な人生に魅せられた」としている。
江上は「自殺したから小説にしたんだと思う。そこには美しさがあった」と言っているが、たしかに「死」という劇的な最後があったからこそ、山崎と光クラブ事件は我々に深い印象を残す
ひるがえってライブドア事件について、ありていに言えば、我々は今、事件そのものの行方もさることながら、塀の中にいるホリエモンの行く末に何らかのドラマを期待しているのではないか
若くして大金持ちに成り上がったホリエモンがこれからどのような「転落の詩集」を編んでいくのか、あるいはどれほど見事な復活劇を見せるのか、不謹慎ながら興味本位で見ようとしている私自身がいることを正直に告白しなければなるまい
ただ、ホリエモン劇場は、間違っても小説になるような「美しさ」で大団円を迎えるとは思えない
※先日のホリエモンに関するブログ記事<ライブドア事件1>
http://ameblo.jp/up-down-go-go/entry-10008128038.html
●(以下引用)………………………………………………………………
ライブドアと奇妙な符合 光クラブ 1949年摘発されたヤミ金融
証券取引法違反容疑で逮捕されたライブドア前社長・堀江貴文容疑者(33)は依然、否認を続けいているが、今回の逮捕で、あるひとつの事件に注目が集まった。「光クラブ事件」―。1949年に摘発された戦後初の金融犯罪だ。事件の舞台となった金融会社「光クラブ」を設立した山崎晃嗣は東大出身。「人生は劇場」などと刺激的な言葉で世間を騒がせてきた点など、堀江容疑者との共通点は多い。時代の寵児(ちょうじ)といわれた両者の“光と影”を追ってみた。
時代は巡る?若者に大きな影響与えたカリスマ
戦後、金詰まりの風が吹きあれる中、山崎は1948年ヤミ金融「光クラブ」を設立した。当時、東大法学部に在籍。数か月で時代の最先端にあった銀座に進出した。東大在学中に「オン・ザ・エッヂ」を設立、最終的に六本木ヒルズに拠を構えた堀江容疑者。アプレゲール(戦後)の申し子的存在の山崎と、第2の敗戦と呼ばれたバブル崩壊後から頭角を現わしてきたホリエモン。両者には奇妙なほど共通点が多い。
金融業界に詳しく経済小説を数多く手がける作家の江上剛氏は次のように分析する。「東大を卒業して官僚になるよりも、自ら会社を起こすことを選んだ。既存のシステムに入るよりは『自分でやろう』とする生き方は似ている。2人とも若者に大きな影響を与えた」
創業から10年余りで、ライブドアグループを時価総額1兆円を超える企業にまで育て上げた堀江容疑者。山崎の「光クラブ」も高い配当で投資家を募り、集めた金を高利で貸し付ける手法で急成長する。大規模な新聞広告や刺激的なキャッチコピーなど、その宣伝手法も注目された。「常に新しいことを考えて、光クラブは膨らんでいった」(江上氏)
また両者とも合法と非合法スレスレのところで勝負していることを豪語。「モラル、正義の実存は否定している」(山崎)、「人の心はお金で買える」(堀江容疑者)など世間の良識を逆なでする発言で社会を挑発し続けた。
銀座にも進出し絶頂をむかえていた光クラブ。山崎も愛人8人を囲い込むなどノリノリ状態だった。タレントや女子アナと合コンを繰り返してきた堀江容疑者と“女性関係”にまで類似点はある。
だが、その派手な振る舞いが警察の目に留まり、山崎は物統令違反で逮捕される。そのまま光クラブの経営は行き詰まった。49年11月25日「死体は肥料にしてください」との言葉を残し、27歳の山崎は青酸カリで服毒自殺。社会に大きな衝撃を与えた。「世の中を騒がせて、パッと散った。時代の寵児は一瞬光り、“死”というもので完結した」(江上氏)
その後、山崎をモデルにした小説が登場した。三島由紀夫の「青の時代」や高木彬光の「白昼の死角」など、作家たちもその壮絶な人生に魅せられた。「自殺したから小説にしたんだと思う。そこには美しさがあった」(江上氏)
依然、容疑を否認しているとされる堀江容疑者。山崎も取り調べに対し得意の法律論で対抗した。江上氏は2人の相違点をこう指摘した。「(堀江容疑者には)“時代の寵児”のような美しさはないかもしれない。最近の報道を見ていると、(堀江容疑者が)やってきたことは豊田商事の事件のように見えるんです」
2006年02月06日12時15分 スポーツ報知