今日は立春。いつもならば「暦の上では春なのに…」と縮こまりながら呟いておりますのに、今年は暖冬で梅は満開。芳しい香りに境内が包まれております。 昨日は節分でしたので、京都中の鬼が一掃されて 尚のこと清々しい状態なのではないでしょうか?
泉涌寺でも [ 星供 ] の法要が海会堂で行われました。
古来より天体の動きは人の営みと密接に関連すると考えられてまいりました。これは [ 宿曜道 ] と言って 平安時代に空海をはじめとする留学僧らにより密教の一分野として日本にもたらされたそうです。
人の運勢は持って生まれた星 と 年ごとに変わる星との巡り合わせによって好調な時と停滞する年が生じます。星廻りの悪い年は悪事災難から免れられるように、星廻りの良い年には追い風に上手く乗れるように… 一年の始まりの節目である節分に祈念するのが「星供」の習わしです。現在では真言宗の寺院で「星まつり」が行われておりますが、昔は宮中でも行事とされていたようです。
[京の冬の旅] で今 公開しているのが星供で使われる [ 九曜星 ] の仏様方。泉涌寺の法要では 「星供曼陀羅」のお軸が掛けられるそうで、「仏様の画が描かれている曼陀羅なの?」と住職に尋ねてみると 「薄暗い中だから よく分からないなぁ… 密儀だからね。」と 何やら はぐらかした返答。お星様仏を公開するのは そうそう有る事ではないのかもしれません。
日曜星・月曜星・火曜星・水曜星・木曜星・金曜星・土曜星・羅ごう星・計都星 の 今年はどの星に当たるのか…。生まれ年の表も展示してありますので併せてご確認下さい。
先日 インド・チベット密教研究をされている 北村先生の勉強会の際に「星まつり の法要はインドでもされているのですか?」と質問した所「宿曜道のルーツの地はインドなのですよ!」と仰られ、[インドの九曜星護府] を下さいました。インドでは出産や結婚、新築など 人生の折々に その時の九曜星を祀り 護摩を焚き 、安泰を祈るのだそうです。
こちらも 参考展示させて頂きましたのでご覧下さい。とても美しい護府です。