定期観光バスでの雲龍院 お月見の会が 10月1日から3連夜で行われました。
コロナで開催が危ぶまれておりましたが、京阪さんのご協力のもと、コロナ予防対策に苦慮しながら… 又、ギリギリまで参加人数が分からないというスリル感の中で ドキドキしながら準備致しました。
雲龍院のお月見の会は内容がとても盛り沢山で、まずは本堂でお薬師様に見守られながらの ひと文字写経から始まり 霊明殿をお参りしてから書院へご案内。 [ 悟りの間 ]では行燈の灯りの中で 茶道 扶桑織部の 武家点前が繰り広げられます。袴姿の男性が目の前でお抹茶を点ててくれますが、マウスシールドでしっかりガード。お茶碗の上も色紙でふたがしてあり、表に返すと住職 揮毫の梵字が…。梵字は神仏を一文字で表しており、梵字自体に神聖な力が宿っているそうです。幽玄な灯火に透かしながら「何の仏様の梵字が当たったかしら?」と見せ合う盛り上がりもあったようでした。
別の書院では 沖よし さんの「満月弁当」をご賞味頂き、そろそろ姿を見せ始めた 綺麗なお月様を様々な場所から愛でたり写真に収めたり 月夜をイメージした清水先生の活花を鑑賞されたりと 思い思いに過ごされて…。
最後はお楽しみの 森田先生ご夫妻による篠笛のコンサート。1日、2日は例年通り [大輪の間] で行われ、虫の音をバックコーラスにした雲龍院ならではのスペシャル演奏会。3日は本堂でのステージを試み、お薬師様もご一緒されて 艶やかで雅な音色を楽しんだのでした。