お清め | 京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。

京都雲龍院 寺庭婦人のブログ-20091019171627.jpg


雲龍院でお写経をする前には お清めの作法 を行って頂いております。
まずは 丁子(ちょうじ)を口に含み そして 塗香(ずこう)を手に塗り 酒水(しゃすい)を頭に注ぎます。

(それぞれに意味がありますが その時に説明したり パンフレットをお渡ししております。)
初めての方は 丁子 の段階でいぶかしがられます。「クローブという香辛料で 漢方薬にも使われてますので 怪しい物ではありません。」 と説明して やっと納得して下さいます。
平安時代には 男性が女性を口説きに行く時に 口臭予防として 丁子を含んだのだそうで、 この説明はあまりに生めかしいので 控えております…。
写経会になると この三点セットに 香象 のお清めがプラスされます。 本堂入口に置かれた 象の香炉 をまたぐことで 身体を清めるのです。
この 香象 に結構 拝観の方が着目されているようで バク? モグラ? ダックスフンド?? 正体が解らずに 聞きにこられ、「象です!」と言うと もう一度 確かめに行かれています。
そそっかしい嫁に 蹴飛ばされた 悲しい過去を持つ [象さん] ですが なかなか味わい深い、崇高な香炉です。



にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ クリックお願いしますもみじ