滞在中のビアリッツから路線バスで短時間で行けるという事で、バイヨンヌの街を訪れました。
街の中心に2つの川が流れるバイヨンヌは、フランスのショコラの発祥地。
パリのように高級ショコラのブランドは無いけれど、街中には老舗や新鋭ショコラトリーがたくさんあります。
まず最初に訪れたのは、グルメな地元っ子イチオシの老舗「Chocolat Cazenave」。
no.1〜no.12までずらっと並んだカラフルな板チョコが目を引きます。
私が選んだ赤色ラベルは、店で一番ビターだそうで「お客さんから苦情が来るほど苦いけど、いいの....?」ってお店のマダムが聞いてくれました(笑)
もう一軒、このショコラトリーに隣接する老舗「Daranatz」にも立ち寄りました。
ここではショーウインドゥに整然と並んだボンボンショコラを、ちょっとずつ色んな種類を購入。
マダムお勧めのピスタチオなどのナッツ系と、バスク産チェリー入りボンボンを選びました。
ボンボンショコラはクーベルチュールが厚めで、繊細というよりは素朴な味わいですが、本場のチョコやナッツ類の美味しさは抜群です。
もうひとつ、バイヨンヌといえば生ハムの本場として有名です。
ジャンボン・ド・バイヨンヌと呼ばれる上質な生ハムをあちこちの専門店やレストランで見かけます。
そして、生ハムに欠かせない美味しい塩の産地でもあります。
そこで、バイヨンヌの街中にある「生ハムミュージアム」を訪れました。
正真正銘のバスク豚は「キントア豚」という純血種で、頭とお尻が黒いのが特徴だそう。
放牧されて栗やドングリを食べて育つのでお肉の味は抜群。一時は激減して絶滅の危機がありましたが、現在は復活したそうです。
生ハムミュージアムでは、この希少なキントア豚の生ハムをはじめ、熟成度のちがう2種類のジャンボン・ド・バイヨンヌなど、数種類の生ハムを試食させて頂きました。
ミュージアムといっても、手前のスペースはほぼ生ハムショップ。
本場の生ハムやシャルキュトリ、美味しそうなお惣菜が充実していました。
ランチは川沿いのレストラン「Pottoka」
店内もテラスも人で一杯だから美味しいに違いない、と思って入店したら、「毎日予約でいっぱい。明日はテラス席ならOKだよ!」ということで、すぐに予約して翌日に訪れました。
じつはこのお店、パリにバスク料理のお店をもつ有名シェフの超人気レストランでした。
お料理は洗練されていてバスク料理のイメージとは異なりましたが、どのお皿も調理法や素材が多彩で絶品。
とくに照り焼き風の豚肉料理、おいしかったです!
これでバスクの旅の備忘録は終わりです。読んで下さりありがとうございました