オーベルジュバスク2日目のディナーでは、シェフのスペシャリテ「ピペラード」が絶品でした。
ピペラードとはバスク地方の伝統料理で、ピーマン、トマト、玉ねぎなどをラタトゥイユ風に煮込んだもの。
「ピメントエスペレット」という、バスク特産の唐辛子を利かせるのがポイントです。
仕上げに生ハムを添えたり、卵を加えてスクランブルエッグやオムレツ風にしたり、レシピは店や家庭によってさまざま。
そんな素朴な家庭料理をミシュラン星付きのシェフがアレンジすると、こんなに素敵なひと皿になるんですね。
だけど、一口食べるとまさにピペラードの味!見ても食べてもびっくり。
美味しすぎて、翌日のディナーも同じものをリクエストしてしまいました。
ディナーのあと、Cedric Bechadeシェフがわざわざ厨房からご挨拶に出て来てくださいました。
ピペラードがとくにおいしかったです!とお伝えしました。
また、フランスでの楽しみはなんといっても朝ごはん。
フランスパン、自家製コンフィチュール、土地のチーズやハムが美味です。
そして朝から、この地方の名物伝統菓子「ガトーバスク」も供されました。
ガトーバスクとは、分厚いクッキー生地の間に、地元産のブラックチェリージャムやカスタードクリームが詰まっているボリュームたっぷりの焼き菓子です。
オーベルジュバスクの朝食では、定番カスタードクリームのほか、濃厚なヘーゼルナッツクリームのバリエーションもありました。
オーベルジュバスクのコンシェルジュの女性はとても親切で、近隣のお勧めの村々を効率よく巡る方法など、時間をかけて相談にのってくれました。
グルメな彼女は、私たちが次に滞在する街・サンジャン・ド・リュズ出身という事で、行ききれないほどの美味しいレストランやスイーツ店も教えてくれました。
ミシュラン星付きの店から気軽なビストロまで、地元っ子ならではの貴重な情報のおかげで、おいしい山バスク&海バスクを満喫できました。
つづく