広大な土地と淡水湖を有し、太平洋、大西洋、北極海の3つの大洋に面するカナダは食材の宝庫。
豊かな自然に恵まれ、きれいな水と土壌で育てられた食材は美味で安心・安全です。

日本に輸入されているカナダ食材は実にバリエーション豊か。
サーモン・いくら・数の子・まぐろ・ずわいがに・オマールロブスターなどのシーフード、メープルシロップ、はちみつ、大豆、デュラム小麦、牛・豚肉、大豆、ブルーベリー、マスタードシード、キャノーラ油、フレンチフライ、ワイン、ウイスキー...etc.
豆腐の原料である大豆や、練りわさびに加えるマスタードオイルなど、日本食に欠かせない食品にもカナダ産食材が使われています。
ほぼ毎日、私達はカナダ産の食材を口にしているんですね。
この日のテーマのひとつ、カナダ産オマールロブスター。

カナダ産オマールロブスターは、赤毛のアンで有名なプリンスエドワード島を中心とした自然豊かな海で捕獲されます。
資源を守り、かつロブスターを傷つけないよう、漁は収穫量の多い刺し網ではなく、あえて効率の悪いカゴを使っておこなわれています。
その際、規定のサイズに満たない小さなロブスターは海に戻されます。

漁獲時期は、ロブスターの身がたっぷり詰まる5~6月頃がピークになります。
ロブスターのコンディションに合わせて収穫量をコントロールしているので、美味しさが保証されているんですね。
特筆すべきは、カナダ産オマールロブスターは天然無添加であること。
他の甲殻類には、酸化防止剤や保水剤が添加されている事が多いのだとか。
もうひとつのテーマは、カナダ産ワイン。
セミナーでは、とびきり美味しいカナダ産スパークリング、白、赤、アイスワインを味わいました。

雪国のイメージがあるカナダですが、じつは世界トップレベルのぶどう栽培に適した気候と土壌の地域もあるんです。

ワイン主要産地のひとつ、カナダ随一の砂漠地帯にあるオカナガン渓谷は、北部は穏やかな気候、南部では夏の日中気温が40℃を超えることもあるのだそう。
この地域では、数多くの小規模な生産者により個性豊かで美味なワインが生産されています。
非常に美しい景観のワイン産地としても有名です。

セミナーのあとは、グランドプリンスホテル高輪「ル・トリアノン」の高垣シェフによる料理デモンストレーションがおこなわれました。
高垣シェフは京野菜マイスターに認定されています。

前菜:カナダ産スモークサーモンのババロワ
素材の味を生かしたふんわり軽いムース。ライムの風味がアクセント。

魚料理:カナダ産オマールロブスターと聖護院蕪のラビオリ仕立て
シンプルにソテーしたロブスターと彩りの京野菜。タプナードソースが添えられた爽やかな一品。

肉料理:カナダ産ポークフィレ肉のヴィエノワーズ
柔らかくてジューシィな豚フィレ肉とメープル風味の甘辛いソースが絶品。

デザート:メープルのパルフェとりんごのマリアージュ
香ばしいメープルシロップと甘酸っぱいりんごのコンフィチュールは相性抜群。

伝統的な京野菜と上質なカナダ食材とのコラボレーションはお見事で、素材の味を生かした優しい味わいのお料理はどれも素晴らしかったです。
自然豊かな大地で育まれたカナダ食材、せひお試し下さい
