こんにちは、宇野ひかるです。
近年、色が持つさまざまな効果は医療の現場にも取り入れられるようになってきましたが、これは何も特別新しい現象ではありません。
色彩治療の発祥は、古代エジプトといわれています。
へリオセラピー(太陽療法)といって、「癒しの神殿」と呼ばれる場所では、プリズムを通した光を浴びたり、色ガラスのついた光を浴びることで治療を行っていました。
古代中国の陰陽五行思想を伝える書物にも、色彩と健康は深い関係があると記されており、色彩は生命維持に関わる重要な資源とされていました。
古代ギリシャ時代では、医学者であり科学者のヒポクラテスやピタゴラスが、色彩治療を行っていたという記録が残っています。
ヒポクラテス医学を継承した医師は、多種多様な花を用いて、症状に合わせて色の異なる膏薬を処方したといいます。
現代では、体のどの部分にどの色が影響し、どのような病気に何色が効くのか、さまざまな研究によって明らかになりつつあります。
カラーセラピーの実践家として知られる故ブルンナー博士の研究では、男性のあるグループにアルコールを飲ませ、その後、半数の人にはオレンジイエローの光を、もう半分の人には赤い光線を当てたところ、オレンジイエローの光をあてたほうは酒を飲まず、赤い光線を当てた人はその後も飲み続けたそうです。
このように色は、身体、五感、精神などに幅広く影響を与えているものなのです。
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