全国で公開中の映画、「ファインディング・ドリー」を見てきました。
前作「ファインディング・ニモ」の流れをくんだ、魚を中心とした海の生き物が活躍するストーリーと美しいグラフィックがとても魅力的で、夢中になっている間に上映時間が過ぎてしまいました。
ただ楽しいだけでなく、深く掘り下げて考えることもできるような描写も多く含まれていたので、年代を問わずに楽しめる作品に仕上がっているのではないかと思います。
個人的に、キャラクターの中でも特に人気を集めそうだなと感じたのが、今作から登場したタコのハンクです。
ハンクは主人公であるナンヨウハギのドリーが家族を探すのを手助けする役どころなのですが、その際に体の色を変化させる場面が多く見られます。
足を葉っぱに見立てて鉢植えに擬態したり、水槽の後ろの景色と同化して消えたように見せかけたりなど、アニメーションらしく誇張はされているのかもしれませんが、タコが持つ大きな特徴のひとつである体色の変化を大いに活かした構成になっていました。

体の色を変えることができる動物は少なくありませんが、それらの中でもタコの体色変化は瞬間的に行われるということで知られています。
タコの細胞には色素胞と呼ばれるものがあり、オモクロームという褐色や黄赤色の色素を含んでいます。これが筋繊維や神経と繋がっており、それらの収縮や弛緩にともなって凝集・拡散することにより、体色を変化をコントロールしているといいます。
また、タコは表皮の色だけでなく、地形に合わせて体の形を変えることもでき、その色や形を2年ほど記憶することもできるそうです。
無脊椎動物の仲間の中では知能が飛びぬけて高いといわれるタコですが、映画の中のハンクのような行動に走ってしまうものも、もしかしたら存在しているのかもしれませんね。
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