先日、友人のピアノの発表会を観に行きました。

ピアノの鍵盤は白鍵と黒鍵の2種類がありますが、実はこの組み合わせは時代とともに変化してきたものだそうです。
ピアノの前身といわれているチェンバロなどの楽器が作られていた時代には、白鍵には象牙を使用し、黒鍵には黒檀が使用されていました。
象牙は高級感を醸し出すと同時に、汗を吸収するため演奏時に指が滑るのを防ぎ、温度や湿度の変化にも耐えられることから用いられるようになりました。
また、黒檀は密度が高く耐久性に高いことが理由として選ばれたようです。
しかし、白鍵と黒鍵の位置が逆になっているものも同時期に存在していました。
その理由はいくつか考えられているようですが、高級品で手に入れることが難しかった象牙を、数の少ない黒鍵部分に使用することによって生産のコストを抑えるためや、黒檀の部分の面積が多くなることで弾き手の指を美しく見せるために、といったことが挙げられるようです。
18世紀の終わりごろには、ピアノは単なる楽器としてだけではなく、美術品としての側面も併せ持つようになり、「富の証し」とも考えられるようになります。
そのことから、富裕層の人々が象牙を面積の広い白鍵部分に使用して自分たちの財力をアピールするようになり、その配色が主流となっていきました。
そして、現在のピアノの鍵盤にそのまま引き継がれていったそうです。
現在でも象牙と黒檀を使用した鍵盤は存在しているのですが、特に象牙を手に入れることが難しくなっているため、ほとんどがプラスチックの素材を使用しているそうですよ。
【TOPICS】
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