突然ですが、「ウルトラマリン」という言葉を聞いたとき、みなさんはどのような色を思い浮かべるでしょうか?
おそらくですが、深い青色を連想される方が多いのではないかと思います。
顔料の一種であるウルトラマリンには、天然と合成の二種類があります。
天然のものはパワーストーンとして広く知られているラピスラズリの主成分であり、それを精製したものがルネッサンス期の西洋絵画などに使用されてきました。
当時、主に使用されていたヨーロッパではラピスラズリは産出しておらず、アフガニスタンから海路を経由して仕入れていたため、「海を越える」という意味の「ウルトラマリン」と呼ばれるようになったといいます。
この天然ウルトラマリンは貴重であるゆえにたいへん高価なものでしたが、19世紀半ば頃、ウルトラマリンに酷似した色の化合物を生成する技術が編み出されました。
その製法に則って作られた合成ウルトラマリンは、それまで使用されていた顔料と比べても遜色のない発色であり、また非常に安価だったため、天然のものに代わって広く使用されるようになったそうです。
冒頭で話題にした深い青色は、「ウルトラマリンブルー」という正式名称を持つようになりましたが、現在ではブルー以外にも「ウルトラマリンバイオレット」「ウルトラマリンピンク」のように、様々な色の合成ウルトラマリンが同様の製法で作られ、使用されているそうですよ。
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