うっかり冬支度をもう片付けてしまおうか
なんて思っていたのに
めっちゃ寒いのな
なんだよ。もう。
この「あれ、なんかあの人わたしに手振ってる?え。なになにえぇ知り合いかなぁ(手を振ろうと右腕を持ち上げる)」も、
後ろに現れていた違う人に、手を振っていたのがわかった
あの瞬間みたいな肩透かし感は。春の君よ。
てなわけで、
この肩透かし感が伝わったかどうかは私の肩甲骨に挟んでおいて、、、
こんばんは。
今日はね、フト昔話をしたくなって
こうして親指を右往左往させてる、まりゑちゃんです。
さーて、
私は無類の「毛穴」好きである。
私は無類の「毛穴」好きである。
大事なことは2度いうと決めている。
うん。これを言うと9分の8の割合で、引かれるわけだが、たまに極たまに
「わかる」
という希少価値の高い少数派に出会えることも稀にあるが、、まぁ少ない。
特に好きな「毛穴」は
「小鼻の毛穴」だ。
あのつぶつぶ皮脂が詰まって
苺のような模様になっている小鼻は
私にとって
そう、パラダイスなのだ。
この、人知れず熱い想いを抱いたのは
確か、幼少期の頃であった。
母が鏡に向かって
小鼻の脇をつまみ何か儀式を始めようと
「まりゑ~ほら見てみ~」
となにやら自慢げに私を呼び寄せた。
鏡に映った母と
実物の母の両方を
キョロキョロ確認しつつ
なんだなんだなにが起こるのか!と
期待に胸を膨らませた。
すると
母ひ人差し指を巧みに動かし
小鼻の脇をうまいこと挟み
ギュゥッと両側から押しはじめたではないか
小鼻はみるみるつぶされていく
と、同時に
何やらッ何やらイビツなものがッ
ウニャウニャとッ!!
そう、言葉にすると「ウニャウニャ」とっ!!
顔だしたではないかッッッ
こ、こ、こここれはッッッ!!!!
私は目を疑った。
なんなんだ、これはッッ
母の小鼻から
何やら「ウニャウニャ」した白い物体が
ウニャ1「出発の時が来たか!」
ウニャ2「そのようだ!」
ジキルとウニャド「 ♬ディス イズ アモーメントッ!」
ばりの勢いで
無数に飛び出てきたからだ。
そう
これが、私と「角栓」との初対面だった。
あっという間に私は「角栓」の虜となり
母がその「角栓たち門出の儀式」を行うのをいつも楽しみにしていた。
ただ、母はこの儀式を行うたびに
「まりゑはやってはだめ。」
と厳しい目で私を見た。
こんなに素敵な!心トキメク儀式なのに!
でも「角栓の虜」となった今、
それを止めることができなかった。
鏡に向かい、こそこそ見よう見まねで挑戦するが、母の様な、大物感というか、気持ちの良さの得られるものではなかった。
子供の角栓は、まだ発展途上だったからだ。
なので、母がこっそりその儀式を風呂上がりなどにやろうもんならすぐに察知してかぶりつきで儀式を見守ったのであった。
それくらい魅了させる
何かが「角栓」にはあるのだ。
高校の頃夏休み短期でカナダに留学に行った。
前半はみんなで寮に泊まり、
後半は各々ホームステイという内容であった。
寮で生活するのは、初めての経験であった。
同級生たちと部屋を行き来したりして遊び、少し大人になった気分がした。
その中のひとりが
「毛穴パック」の話をしていた。
当時発売されたてで、よくCMでも見かけた。
「角栓の虜」な私ももちろん、買った。挑戦した。
でもなんだか、うまくできず
あの商品の裏に載っていた、びっちり毛羽立った角栓で埋め尽くされた「イメージ図」からは
程遠かった。肌が弱い私にはかなりの難儀でもあった。
カナダまでそれを持ってきていた彼女は
よく使うと話す。そして、めちゃめちゃ取れる!このイメージ図みたいに取れる!と
私ではない他の子に話してるのを
私は、耳を地獄耳モードに切り替え
聞いていた。
ーこれは、願っても無いチャンスではないかッッッ!!
顔つきはさながらギリシア悲劇の登場人物の如く劇的であっただろう。
私はおもむろに、ひとりになった彼女に近づき囁いた
「見せてもらえない?使用済みの毛穴パック」
今考えると、
稲川淳二さんもビックリな怪奇なシチュエーションだったろう。
その彼女は明らかに怪訝な顔で
「え、?」
と、何か汚い物を見るような目で見返してきた。
私はあえて明るく答えた
「いやさいやさっ!あたしも毛穴パック好きでさ、どんな感じでみんな取れるのかなぁ~!て思ってさっ!」
彼女がこの空振りな明るい発言に対して
どのように答えてくれたかは、今のなると思い出せない。。きっと当たり障りなく答えてくれたんだと思う。
その後、
彼女が私に、使用済みの毛穴パックを見せてくれることは、、、なかった。
きっと本気で、気持ち悪いと思われたのだろう。
その短期留学に心友のバブちゃんも一緒だったので、そのことを相談すると
そんなの気持ち悪がられるに決まってるよ
と、笑いながらアッサリぶった切られた。
しかも
「さっき、毛穴パックやり終えてゴミ箱に捨ててたよ」
とかいう謎の情報まで私に伝えてくれたが、
さすがにゴミ箱を漁ってまで見たいとは思わなかった。
あの時、あの子は、どう思ったんだろう。
使用済みの毛穴パックに固執する私に。。
フト、そんなことを想い出しここに綴ってみて次第であります。
長々と「角栓」による「確執」話にお付き合いくださいまして、
誠にありがとうございました。
最後に一言
角栓好きは、
隠せん!
どっひゃぁぁああああ!!
お後がよろしいようで。
おやすみなさい、ウニャウニャ。