冬ドラマ「さよならマエストロ」と「グレイトギフト」

金曜ドラマ『凪のお暇』妻、小学生になる。』などを手掛けた大島里美氏によるオリジナルストーリー。劇伴を『テセウスの船』『日本沈没―希望のひと―』などを手掛けた菅野祐悟が担当。東京音楽大学教授であり、日本クラシック界を牽引している世界的指揮者の広上淳一がオーケストラを全面監修し、東京音楽大学がオーケストラの演奏部分を全面バックアップ。今作が初共演となる西島秀俊＆芦田愛菜が不器用な父と素直になれない娘の親子の愛の物語を紡ぐ。

超マイペースかつ天然な主人公の夏目俊平は、若くして海外で活動し、数々の著名なオーケストラと共演してきた天才マエストロだったが、音楽以外の才能は皆無で、特に家事は苦手だった。５年前に起きたある事件をきっかけに、家族は俊平のもとを去り、それにショックを受けた俊平は音楽業界と距離を置いていた。しかし、妻志帆がフランスへ画家修業に行くため、俊平は静岡県晴見市に子供たちの面倒をみるために20年ぶりに帰国すると…。

西島秀俊と芦田愛菜を起用し、ＴＢＳが満を持して放つ日曜９時の日曜劇場枠。「半沢直樹」「下町ロケット」「VIVANT」の枠ですから、力が入ろうというものです。一応この低視聴率時代に毎回１０％以上を維持しているので及第点ではあります。ただ歴代の視聴率と比べてしまうと、物足りない感はぬぐえません。それと「リバーサルオーケストラ」と似てる…パクリ疑惑などあるのが痛いところです。まあ、私は最後まで見ますけどね。

「さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜」(2024年1月14日～)

脚本　大島里美

演出　坪井敏雄、富田和成、石井康晴、元井　桃

音楽　菅野祐悟

監修　広上淳一（東京音楽大学）

主題歌　アイナ・ジ・エンド「宝者」

出演　西島秀俊　（夏目俊平：マエストロ）

　　　芦田愛菜　（夏目　響：ヴァイオリン）

　　　宮座氷魚　（森　大輝：トランペット）

　　　玉山鉄二　（古谷悟史：ファゴット）

　　　新木優子　（倉科瑠李：フルート）

　　　津田寛治　（愛子先生：コンサートマスター）

　　　佐藤緋美　（近藤益夫：チェロ）

　　　久間田琳加（内村菜々：ティンパニー）

　　　石田ゆり子（夏目志帆：画家）

　　　西田敏行　（小村二朗：カフェ店主）

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完全犯罪の殺人を可能にする未知の殺人球菌『ギフト』をめぐるノンストップのサバイバル医療ミステリー。「ラストマン－全盲の捜査官」「マイファミリー」「TOKYO MER 走る緊急救命室」「グランメゾン東京」など、ヒット作品を次々と手掛ける令和のヒットメーカー黒岩勉の完全オリジナル脚本。年々円熟味を増し続ける反町隆史主演で重厚かつスリリングに映像化しています。この禁断の世界に度足を踏み入れたら、もう後戻りはできない！

明鏡医科大学付属病院の病理医・藤巻達臣は、検査入院中に急死した元総理大臣の病理解剖を行った。右頸部に黒いシミのようなものがあり、気になって組織を採取し、顕微鏡で観察したところ見たことがない球菌を視認し、急いで写真に収める。するとその直後、球菌は消滅してしまう。死亡から１２時間、組織採取からはわずか１時間後の出来事。更に、定例教授会の席で現理事長までもが倒れる。それらは全て、殺人球菌の仕業だった…。

こちらもオリジナル脚本作品。例の「セクシー田中さん」の一件があったから、しばらくはこの傾向が続くのか？でも、今回の２本は両方とも成功してるようです。何より、反町演じる病理医が引っ込み思案で恰好悪いのが良いです。今更、オラオラ系の主人公は見たくないですから、ダメ男としっかり女のコンビは私個人的には好感が持てます。佐々木蔵之介の悪役っぷり、筒井道隆の小賢しい感じも面白いですねぇ～ヾ(≧▽≦)ﾉ