「ハッピーアワー」「寝ても覚めても」の濱口竜介監督が主演に西島秀俊を迎えて村上春樹の同名短編を映画化し、カンヌ国際映画祭でみごと脚本賞に輝いた人間ドラマ。秘密を残して急死した妻に対する喪失感を抱えたままの舞台俳優兼演出家の男が、専属ドライバーとなった孤独な女性と行動をともにしていく中で次第に自らの運命と向き合っていく姿を緊張感あふれる筆致で描いていく。共演は三浦透子、霧島れいか、岡田将生。
舞台俳優で演出家の家福悠介は、妻の音と、穏やかで満ち足りた日々を送っていた。しかし ある日、思いつめた様子で “今晩話がしたい” と言っていた音は、家福が帰宅する前に くも膜下出血で倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまう。2年後『ワーニャ伯父さん』の演出を任された演劇祭に参加するため愛車で広島へ向かう家福は、寡黙な女性みさきを専属ドライバーとして、雇うことに。やがて、様々な国から集まったオーディション参加者の中にかつて音から紹介されたことのある俳優・高槻耕史の姿を見つける家福だったが…。
2008年「おくりびと」がアカデミー外国語映画賞、2018年「万引き家族」がカンヌ映画祭グランプリ(パルムドール)受賞、そして この2021年「ドライブ・マイ・カー」でアカデミー外国語映画賞・カンヌ映画祭脚本賞受賞と、5年~10年に一度くらいの頻度で日本映画のブームが来るのは喜ばしいことですが、最高賞のアカデミー作品賞や監督賞を受賞できてないのは、誠に残念なことです…。この間に、インドを舞台にした「スラムドッグ$ミリオネア」、韓国「パラサイト 半地下の家族」、中国人俳優を主役に据えた「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」などが、主要賞を独占してるのに比べれば、もの足りないですね。
さて、本編の内容です。これまでも、日本人独特の死生観や、宗教観、所作・儀式の美しさ、家族の在り方などを描いてきた、伝統ある日本映画。この「ドライブ・マイ・カー」では、人生観、夫婦の在り方、緻密な演出による洗練さと、繊細さ、主人公の人生の「崩壊」と「回復」の物語が見事に表現されています。インド映画より、韓国映画より、香港映画より、私は好きだなぁ~もっと、もっと、世界で 評価されていいと思いますよ。そして、第2、第3の主役ともいえるのが、主人公の真っ赤な愛車サーブ900ターボ🚘 スウェーデンのこのクラシックカー🚗が、本当に印象に残りますよね(^_-)-☆ 三浦透子さんは「天気の子」で主題歌歌ってた娘なんだってさ~👍
「ドライブ・マイ・カー」(2021年)
監督 濱口竜介
脚本 濱口竜介、大江崇允
原作 村上春樹『ドライブ・マイ・カー』
製作 山本晃久
撮影 四宮秀俊
編集 山崎 梓
音楽 石橋英子
出演 西島秀俊 (家福悠介)
三浦透子 (渡利みさき)
霧島れいか (家福 音)
岡田将生 (高槻耕史)
パク・ユリム (イ・ユナ)
ジン・デヨン (コン・ユンス)
ソニア・ユアン(ジャニス・チャン)
安部聡子 (柚原プロデューサー)
猪股俊明 (木村 隆)
第94回アカデミー外国語映画賞受賞
第74回カンヌ国際映画祭脚本賞
第87回ニューヨーク映画批評家協会作品賞
第56回全米映画批評家協会作品賞
第47回ロサンゼルス映画批評家協会作品賞
第42回ボストン映画批評家協会作品賞
第81回アカデミー外国語映画賞受賞
第32回モントリオール世界映画祭グランプリ
第71回カンヌ国際映画祭グランプリ
第44回ロサンゼルス映画批評家協会外国語映画賞
第39回ボストン映画批評家協会外国語映画賞
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