「時をかける少女」「サマーウォーズ」の細田守監督が4歳の
男の子を主人公に、家族と命の物語を紡ぐSFファンタジー。
甘えん坊の男の子“くんちゃん”が、未来からやってきた妹の
“ミライちゃん”に導かれ、時を超えた大冒険を繰り広げる様
を心温まるタッチで繊細に綴る。 声の出演はくんちゃん役に
上白石萌歌、ミライちゃん役には黒木華。さらに、星野源、麻
生久美子、役所広司、福山雅治らが豪華に参加。
ある日、甘えん坊の男の子“くんちゃん”に 初めての妹“ミラ
イちゃん”ができる。それまで両親の愛情を独占してきたくん
ちゃんはどうにも納得いかない。そんな時 庭でくんちゃんを“
お兄ちゃん”と呼ぶセーラー服の少女と出会う。彼女は なん
と、未来からやってきたミライちゃんだった。そんなミライちゃ
んに導かれ、時空を超えた家族の物語へと旅立つくんちゃん
だったが…。
スタジオジブリ無き後、日本のアニメ界を牽引しているのは、
まぎれもなくこの細田守監督でしょう。「時をかける少女」「サ
マーウォーズ」、そしてなにより「おおかみこどもの雨と雪」が
良かった 何度見ても、泣けてしまいます…。この「未来の
ミライ」は「バケモノの子」以来3年ぶりの新作でした。 ただ、
今回はね ちょっと何が言いたいのか はっきりしない感じ
は否めません。4歳のくんちゃんは、妹ができて親の愛情が
信じられなくなる。
まあ年長の兄弟、姉妹にはよくあることです。お兄ちゃんな
んだから、お姉ちゃんなんだから、と 我慢を強いられること
もしばしば。でもこのくんちゃんは、ちょっとやり過ぎ 妹の
未来ちゃんや、飼い犬のゆっこ、お母さん、ひいじいちゃん、
など、色々な家族との出会いが くんちゃんを お兄ちゃん成
長させていく。という、大人に向けた内容か、子供に向けた
ものなのか、はっきりしないな…。 感動の具合も 歴代の細
田作品の3割減といったところでしょうか。
「未来のミライ」(2018年)
監督 細田 守
製作 齋藤優一郎、伊藤卓哉、足立雄一、川村元気
原作 細田 守
脚本 細田 守
編集 西山 茂
音楽 山下達郎 『ミライのテーマ』
出演 上白石萌歌 (くんちゃん)
黒木 華 (ミライちゃん)
星野 源 (おとうさん)
麻生久美子 (おかあさん)
吉原光夫 (ゆっこ)
神田松之丞 (遺失物係)
宮崎美子 (ばあば)
役所広司 (じいじ)
福山雅治 (ひいじいじ)