カズオ・イシグロ 『わたしを離さないで』

カズオ・イシグロ　『わたしを離さないで』　（ハヤカワ文庫）　864円

[作品紹介]

優秀な介護人キャシー・Ｈは“提供者”と呼ばれる人々の世話

をしている｡ 生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやル

ースも提供者だった。 キャシーは施設での奇妙な日々に思い

をめぐらす…。図画工作に力を入れた授業､毎週の健康診断､

保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。彼女の回想

は、ヘールシャムの“残酷な真実”を明かしていく ― 全読書人

の魂を揺さぶる、ブッカー賞作家の新たなる代表作

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1月～3月クールで、一番の衝撃ドラマ「わたしを離さないで」。

綾瀬はるか、水川あさみ、三浦春馬の共演で話題を呼びまし

た。なにせ､クローン人間が主人公ですからね… この原作

本が、日本が誇るイギリス人作家 カズオ・イシグロの筆

によるものです。イギリス一の文学賞･ブッカー賞受賞歴があ

るんだと ブッカー賞って､イギリスの芥川賞・直木賞みたい

なもんかしら…

日本でドラマ化される前に、2010年にはマーク・ロマネク監督

（って誰だ）、キャリー・マリガン（綾瀬はるか）、アンドリュー・

ガーフィールド（スパイダーマン）､ キーラ・ナイトレイ（水川

あさみ）出演により映画化もされています｡ まあ、原作は淡々

としていますね。本書の解説文にも…“細部まで 抑制が利い

た”“入念に構成された”“静かで端正な語り口”と 評されてい

ますからね。

ドラマにあった三角関係のドロドロというよりは､キャシーは常

にアウトサイダー的な視線で トミーやルースを見つめます｡

最初にドラマを観といて良かったのかも ちなみに、ドラマと

小説では､ラストがちょっと違います｡ これは､映画の方も観て

みないといけないなぁ～