ンソ・キュアロン監督が無重力(ゼロ・グラビティ)の宇宙空
間を舞台に贈るSFサスペンス。スペースシャトルで船外活
動中に 予期せぬ事故で宇宙空間へ放り出され、救助も期
待できない絶望的状況で漂い続ける 2人の宇宙飛行士の
運命を、無重力の世界を圧倒的な臨場感で再現した3D映
像でスリリングに描く。 出演はサンドラ・ブロック、ジョージ・
クルーニー。
地上600kmの上空で地球を周回しているスペースシャトル。
今回が初めてのミッションとなる女性エンジニアのストーン
博士は、ベテラン宇宙飛行士コワルスキーのサポートを受
けながら船外での修理作業に当たっていた。 その時、ロシ
アが自国の衛星を爆破したことが原因で 大量の破片が軌
道上に散乱し、猛烈なスピードでスペースシャトルを襲う
衝撃で漆黒の宇宙へと放り出された2人は互いを繋ぐ1本
のロープを頼りに、絶望的な状況の中、奇跡の帰還を信じ
て決死のサバイバルを繰り広げるが…。
2013年度のアカデミー賞を、監督・撮影・編集・作曲・視覚
効果・音響編集・音響調整の7部門受賞した作品 特に、
撮影のエマニュエル・ルベツキは、この年から翌年「バード
マン」、翌々年「レヴェナント」と、前人未到の3年連続オス
カー受賞の快挙を成し遂げた。また、同じくメキシコ出身の
監督アルフォンソ・キュアロンも今、最も旬な監督の一人と
いえる。特に、撮影・視覚効果・音響の技術部門の仕事は
完璧で文句のつけようがないですな
俳優陣はサンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニーの、ほと
んど2人しか出てこないが、ほぼほぼサンドラの一人舞台。
こちらもオスカー受賞した「しあわせの隠れ場所」に勝ると
も劣らない演技ですよ ただね…この年は他も強かった。
作品賞は 「それでも夜は明ける」、主演男優賞は 「ダラス・
バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒー、そして主演女優
賞は 「ブルージャスミン」のケイト・ブランシェット。 これじゃ
文句はつけられないな…
「ゼロ・グラビティ」(2013年)
監督 アルフォンソ・キュアロン
製作 アルフォンソ・キュアロン、デヴィッド・ハイマン、スティーヴン・ジョーンズ
脚本 アルフォンソ・キュアロン、ホナス・キュアロン
撮影 エマニュエル・ルベツキ
編集 アルフォンソ・キュアロン、マーク・サンガー
音楽 スティーヴン・プライス
出演 サンドラ・ブロック (ライアン・ストーン博士)
ジョージ・クルーニー (マット・コワルスキー中尉)
オルト・イグナチウッセン(アニンガ:声のみ)
ファルダット・シャーマ (シャリフ:声のみ)
エイミー・ウォレン (シャトル船長:声のみ)
バシャール・サヴェージ (ISS船長:声のみ)
エド・ハリス (ミッション・コントロール:声のみ)