「バベル」(2006年) | きまぐれWalker2

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2019年より Amebaブログにやってきました
それ以前はYahoo!ブログでやっておりました
気づけば17年、時間だけは長くやってますな

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「アモーレス・ペロス」「21グラム」 の俊英アレハンドロ・ゴンサレ
ス・イニャリトゥ監督が、旧約聖書の“バベルの塔”をモチーフに
描き出す衝撃のヒューマン・ドラマ。モロッコ、アメリカ、メキシコ、
日本、それぞれの場所で孤独な魂どうしが織りなす愛と哀しみ、
再生への希望の物語が同時並行で鮮やかに綴られていく。 菊
地凛子が各国の映画賞レースを賑わたのも大きな話題に。

モロッコ。 山羊飼いの兄弟は、ジャッカルを追い払うために父か
ら与えたライフルで観光バスを悪戯で銃撃してしまう。その銃弾
は、運悪くそのバスに乗り合わせていたアメリカ人夫婦の妻スー
ザンの肩を直撃する。夫リチャードは血まみれの妻を抱え、医者
のいる村へと急ぐ…。

アメリカ。リチャード・スーザン夫妻の幼い子供マイクとデビーの
面倒をみているメキシコ人乳母のアメリアは息子の結婚式に出
るため帰郷する予定だったが、夫妻が戻らず途方に暮れる。や
がて彼女は仕方なく、マイクとデビーも一緒に連れてメキシコへ
と向かうのだったが…。
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日本。妻が自殺して以来、父娘関係が冷えきっている会社員ヤ
スジローと女子高生の娘チエコ。 聾唖であるチエコは満たされ
ない日々に孤独と絶望を募らせていた。 そんな時にモロッコの
事件で使用されたライフルの所有者として、ヤスジローの名前
が浮かび上がる…。

バベルとは? 『旧約聖書』の「創世記第11章」にある町の名前。
その町の人々は自分たちの力を誇示するために天まで届く“バ
ベルの塔” を建てようとしたが、神はそれを快く思わず、人々に
別々の言葉を話させるようにした。その結果人々の心はバラバ
ラになり、全世界に散らばっていったという。

モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本と当然、人種、言語、宗教な
どが違います。特に日本のエピソードでは“聾唖”という耳の聞
こえない世界が介在しますので、それぞれの登場人物は解か
り合えず、孤独感に苛まれます。 イニャリトゥ監督の力作では
ありましたが、同じタイプの映画「トラフィック」「クラッシュ」など
に比べると、今ひとつ 言いたいことが解かり難かった気がしま
す。時間も長かったしね~^^;

「バベル」(2006年)
監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
製作 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本 ギジェルモ・アリアガ
出演 ブラッド・ピット         (リチャード)
    ケイト・ブランシェット     (スーザン)
    ガエル・ガルシア・ベルナル(サンチャゴ)
    アドリアナ・バラーザ     (アメリア)
    エル・ファニング        (デビー)
    ネイサン・ギャンブル     (マイク)
    菊地凛子            (チエコ)
    二階堂智            (ケンジ)
    役所広司            (ヤスジロー)
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