「善き人のためのソナタ」(2006年) | きまぐれWalker2

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それ以前はYahoo!ブログでやっておりました
気づけば17年、時間だけは長くやってますな

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旧東ドイツで反体制派への監視を大規模に行っていた秘密警察
“シュタージ”。東西ドイツ統一後も芸術家の監視を命じられた主
人公(シュタージ側)が、監視対象の考え方や生き方に影響を受
け、新たな人生に目覚める姿を描く感動のヒューマン・ドラマ。主
演は自身も監視された過去を持つ東ドイツ出身のウルリッヒ・ミュ
ーエ。監督は新鋭フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク。

1984年、壁崩壊前の東ベルリン。国家保安省(シュタージ)の局
員ヴィースラー大尉は、反体制的疑いのある劇作家ドライマンと
その同棲相手の舞台女優クリスタを監視するよう命じられる。さ
っそく ドライマンのアパートには盗聴器が仕掛けられ、ヴィース
ラーは徹底した監視を開始するが、音楽や文学を語り合い、深く
愛し合う彼らの世界に知らず知らずのうちに共鳴していくのだっ
た…。

ナチス・ドイツの“ゲシュタポ”や、ソ連時代の“KGB”などは、秘
密警察として有名ですが、東西ドイツ統一後にも“シュタージ”と
いうものが存在していたとは、知りませんでした。この時代になっ
てまでも言論や政治信条、芸術にまで弾圧を加えられていたの
は意外でした。

この作品は2006年度アカデミー外国語映画賞に輝いています。
思えば、この年の映画は名作揃いでしたね!「バベル」「硫黄島
からの手紙」「ドリームガールズ」「ラストキング・オブ・スコットラ
ンド」「クイーン」…。

この映画を観た人はお分かりでしょうが、つくづく「映画はラスト
シーンが大事なんだなぁ~!」と思う作品でした。 それ程素敵
なラストシーンでしたね♪思わず拍手を送りたくなりました。主
演のウルリッヒ・ミューエは2007年7月22日、胃ガンのためこの
世を去ったのだそうです。ご冥福をお祈りします。

「この本を<HGWXX/7>に捧げる…」

「善き人のためのソナタ」(2006年)
監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
脚本 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
製作 クイリン・ベルク、マックス・ヴィーデマン
音楽 ガブリエル・ヤレド
出演 ウルリッヒ・ミューエ     (ヴィスラー大尉)
    マルティナ・ゲデック    (クリスタ=マリア・ジーラント)
    セバスチャン・コッホ    (ゲオルク・ドライマン)
    ウルリッヒ・トゥクール    (ゲルビッツ中佐)
    トーマス・ティーマ      (ヘムプフ大臣)
    ハンス=ウーヴェ・バウアー(パウル・ハウザー)
    フォルクマー・クライネルト (アルバート・イェルスカ)
    マティアス・ブレナー    (カール・ヴァルナー)
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