「ホテル・ルワンダ」(2004年) | きまぐれWalker2

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気づけば17年、時間だけは長くやってますな

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1994年にアフリカ・ルワンダで起こった大量虐殺事件の中、1200
人の人々をホテルに匿い、その命を守り抜いた一人のホテルマ
ンの奇跡の逸話を映画化。主演は「クラッシュ」「オーシャンズ11」
のドン・チードル。監督は「父の祈りを」の脚本で知られるテリー・
ジョージ。

1994年ルワンダの首都キガリ。多数派のフツ族と少数派のツチ
族の内戦はようやく和平交渉がまとまるかに見えたが、フツ族大
統領が何者かに暗殺される。これを機にフツ族のツチ族のに対
する大虐殺が起こり、ベルギー資本の高級ホテル“ミル・コリン”
で働く支配人ポールはツチ族の人々を自身のホテルへ匿う…。

ルワンダ紛争とは?中央アフリカのルワンダにおいて、1990年~
1994年にフツ系の政府軍とツチ系のルワンダ愛国戦線との間で
行われた武力衝突を指す。またそれが引き金となって、フツによ
るツチの大量虐殺が始まり、一説には約100日間で国民の10人
に1人、少なくとも80~100万人の虐殺が行われたとされている。
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フツとツチは元々は同じ民族で、 その違いは農耕生活をしてい
たか遊牧生活していたかだけだそうです。劇中でも、カメラマン
のホアキンが「どこが違うの?」と現地の人に問い、顔の特徴の
違いを答えられても「ちっとも解からない。」と言う場面がありま
した。ベルギー政府が肩入れしたツチと、弾圧したフツ。その違
いだけなのです。 しかしその結果、ジェノサイド(大量虐殺)まで
起こったわけですから、欧米諸国の罪は重いですねぇ!

この映画の中でも、ジャン・レノ扮するホテル・オーナーやホア
キン扮する報道カメラマン、ニック・ノルティの国連軍大佐など
がツチ族保護に手を差し伸べようとはするわけですが、大国の
論理が働いて、彼らを救出するところまでは至りません。国連
特にアメリカは同じアフリカのソマリア内戦に手を焼いていて、
対応が遅れたという側面もあるようです。

主演のドン・チードルはホテルマンとしての格調の高さと、アフ
リカ人としての悲壮感がよく出ていたと思います。 これがもし
デンゼル・ワシントンやウィル・スミスがこの役を演じていたら、
このように真実味のある映画にはなっていなかったでしょう。
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「ホテル・ルワンダ」(2004年)
監督 テリー・ジョージ
脚本 テリー・ジョージ、ケア・ピアソン
製作 テリー・ジョージ、A・キットマン・ホー
出演 ドン・チードル      (ポール・ルセサバギナ)
    ソフィー・オコネドー  (タチアナ・ルセサバギナ)
    ホアキン・フェニックス(ジャック・ダグリッシュ)
    ニック・ノルティ     (オリバー大佐)
    カーラ・セイモア    (パット・アーチャー)
    デズモンド・デュベ   (デュベ)
    ファナ・モコエナ    (ビジムング将軍)
    ジャン・レノ        (テレンス社長)
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