冬来りなば春遠からじ | 雲南市創作市民演劇

雲南市創作市民演劇

主催/雲南市演劇によるまちづくりプロジェクト実行委員会

冬本番、寒風吹きすさぶ寒空の1月にこの雲南市民演劇の稽古が始まりましたので、

それから数えれば早いものでもう2ヶ月が過ぎようとしています。

あ、どうも初めまして。
次原けんやと申します。

私、高校演劇から始まり長らくこの島根県を中心に舞台に立っていましたが、市民劇は初参加です。 

なんという勿体無い。 10年前の自分と話す機会があれば講釈を垂れる前にとりあえず参加しておけと言うでしょう。
それくらいこの市民劇の座組は愉快で楽しいのです。

みんなそれぞれ違う生活があるのにも関わらず、積極的に稽古に参加し思い思いの演技をみせます。
休憩時間ともなれば、小さなグループがポツポツと自然に出来上がり「いまのはどうだった」

「ここはああではないか」と俳優たちのプランや考察が飛び交い切磋琢磨し合う空間が出来上がります。
 
ああ、なんて素敵な空間なんでしょ〜。


さて先日、市民劇メンバーで今回の上演台本である『永井隆物語』の主人公に当たります永井隆の資料館、永井隆記念館に行って参りました。
一文の内に永井隆と3回も打ったので私の予測変換は「n」と打てば氏の名前が1番に出てきます。 

これはその時の様子。


その後、集まったメンバーで本番に向けて稽古。



今回の脚本は永井隆という実在した人物の、実際の物語です。

現実を演じると言うのは、いわゆる一般的な演劇と違い俳優にとって基本的にはハードルがかなり高いものになります。
私自身、稽古中はフワッとした感覚でしか演りきれておりませんでした。

でも、今回の見学を踏まえての稽古ではそれが少し固まってきた感じがします。

氏の軌跡に触れたことによって、氏を演じる俳優たちが発するセリフの受け止め方が変わったからでしょうか?
お陰でお芝居全体のベースが上がったように思います。

これが面白いんですよね、お芝居って。
誰かが良くなるとそのプラスが周りに伝染していって大きなプラスになる。

稽古が始まったばかりの頃はみんなまだまだ粗削りでしたが、どんどん洗練されていっています。
もうすぐ本番の配役も決まります。

まもなく暖かい春がやって参ります。
観劇においでになる皆様に、素敵な春を届けられますように。