イワヒバリの謎の餌渡しに遭遇in畳平 | 小さな動物病院の老獣医の時々ブログ

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宝塚市にある動物病院で仕事の殆どは次世代に引き継ぎ、応援が必要な時だけ参加するという形で継続中。余剰時間はカメラを担いで野鳥観察や自然観察に興じています。所属する野鳥の会の会報誌や作品展への撮影画像の投稿も楽しみの一つです。

撮影日2024年8月20、21日

   畳平でイワヒバリに出会ったのは2度。ガスや小雨の中で、何とかホシガラスが撮れたものの、証拠写真レベル。明日の探鳥時間を考えると、後一種でも撮れたらと思い、可能性は低いと思いつつも、最終の下山バスの時間待ちの時に1周約1時間のお花畑を散策することに。

  この思い付きが功を奏して、何とお花畑散策ルートの開始地点の木道のそばに一羽の鳥影を発見。一度目のイワヒバリとの出会いはあっけないものでした。

  この時点で雨が強くなり、出会わなかったら直ぐにとんぼ返りしていたところでしたが、嬉しくなってお花畑の散策ルートを1周してしまいました。頭の中にはバートバカラックの「雨に濡れてもRaindrops keep falling on my head・・・・」が流れていました。

  二度目の出会いは翌日。大黒岳を登り始めると前方に鳴き声と共に2羽を確認。イワツバメらしい岩肌が剥き出しのところを草に見え隠れして歩いています。撮影条件は逆光。足場が悪い上に、後ろの登山者が迫って来ているので難しい撮影に。すると餌渡しをしているではありませんか。

   ネット等をみると、イワヒバリの繁殖期は終わっている様で、イワヒバリの求愛行動は雌が雄におしりをむけるとありました。するとこれは求愛給餌的なものではなさそうです。

すると幼鳥への餌渡しの可能性がありますが、体格的に2羽共に同じ位に見え、成鳥のように見えました。

  後ろの登山者と気にしながら、断続的にしか観察できていなかったのですが、最初に一羽がコマクサの花びら(虫でもついているのか?)をくわえ、もう一羽に渡し、さらに渡した一羽は「その花びら頂戴な・・」といって催促して口を開けて、その花びらをもう一羽に戻してもらっている様に見えました。じゃれついているようなこの行動の意義は何なのか興味深いところです。