地元の川の堰で魚を獲るササゴイ | 小さな動物病院の老獣医の時々ブログ

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宝塚市にある動物病院で仕事の殆どは次世代に引き継ぎ、応援が必要な時だけ参加するという形で継続中。余剰時間はカメラを担いで野鳥観察や自然観察に興じています。所属する野鳥の会の会報誌や作品展への撮影画像の投稿も楽しみの一つです。

撮影日2024年7月4日

   鳥友さんから聞いた地元の川の堰の下流側では、色んな鳥達が魚を獲りにやってきます。この時期は堰の魚道には、魚獲り名人のササゴイの独壇場に。

 現場へ着いてしばらくするとササゴイが上流の塒から飛来。堰の魚道近くの定位置で、直ぐに臨戦態勢に入ります。その真剣な眼光鋭い眼差しと、前傾に構えた体勢で、魚道を遡ってくる鮎等の魚が標的。タイミング良く始動して、首尾よく魚の胴をくわえる事ができると、ジタバタする獲物を巧みな技で、時間をかけずに魚の頭から吞み込める様になる状態にもってきます。そして一気飲み。まさに職人技。くわえる位置が尾の先だと流石さの名人も魚の必死の抵抗に屈して落とすところを一回だけ見ました。

 この餌場には最初は3羽来ていたそうですが、最近は2羽だけ。一羽は雌でもしかして営巣中?両者はつがいの雄とあぶれ雄なのかも。この猟場へもお互いに避けている様に、交代交代に、一緒になることはありませんでした。両者の個体識別は左目の瞼の怪我の有無。両者共に魚を獲る技は甲乙がつけ難い様に見えましたが、僅かに怪我のない個体の方が手際がいい様に見えました。

 当日は少し風はあったものの、炎天下の猛暑日だったので予定より早めに撤収しました。