※ネタバレ
あらすじ
作家志望のスキーターは南部の上流階級に生まれ、黒人家政婦の存在が当たり前の地域社会で育ってきた。だが、大学から戻った彼女は、白人社会で家政婦たちが置かれた立場が、もはや当たり前には思えなくなってくる。そして、身近な家政婦たちに現状に対しての想いをインタビューしようと試みるが、彼女たちにとって真実を語ることは、この南部という地域社会で生きる場所を失うことを意味していた…。
そんなある日、白人家庭に黒人専用トイレの設置を義務付けようと活動する、スキーターの女友達の家で働いていたミニーが、トイレを使用したため解雇されてしまう。誰もが口をつぐむ中、ミニーの親友のエイビリーンが勇気を出して、ついにスキーターのインタビューに応じた。
そしてその小さな一歩は数多くの勇気へと広がり、やがて彼らを取り巻く社会を根底から揺るがす大事件へと発展していく…。 Amazonあらすじより
そんなある日、白人家庭に黒人専用トイレの設置を義務付けようと活動する、スキーターの女友達の家で働いていたミニーが、トイレを使用したため解雇されてしまう。誰もが口をつぐむ中、ミニーの親友のエイビリーンが勇気を出して、ついにスキーターのインタビューに応じた。
そしてその小さな一歩は数多くの勇気へと広がり、やがて彼らを取り巻く社会を根底から揺るがす大事件へと発展していく…。 Amazonあらすじより
すごい盛り上がりはないし、すごく悲惨でもないけど当時の差別の酷さとかそれがいかに人々に浸透してたか、そしてその中でも差別を気にしない人たちも居て…という見せ方が上手い映画だったなあと思いました。
当然のように黒人と白人がわけられていて、さらに黒人が近くで過激派に撃たれた時には乗っていたバスから降ろされる。たぶん過激派がバスに乗ってる黒人を襲いに来たら他の白人が危ないから?
想像がつかないけどそんな世界が当たり前の時代。
また大きく差別されてるのは黒人の方々だけど、白人の中でも差別があってその辺もリアルというか…これ見てて思ったのは今の何も変わらないなあってこと。
黒人と同じトイレでは病気になる!トイレは別に!しかも野外!と声高に叫ぶこの映画最大の悪役ヒリー、最後の最後まで彼女は差別的なんだけど、その最後の最後で見せた泣き顔を見て、ああこの人も主人公の母親と同じなのだなあと思いました。
主人公の母親は娘を育ててくれた30年家で働いたメイドさんを人の目を気にしてクビにしてしまいます。メイドさんの娘さんも可愛がってたと言っていたから、きっとなかなか良好な関係だったんじゃないかな。
でも周りの目が気になって、声に促されて酷い態度を取ってしまった。
翌日会いに行ったけれどもう引っ越したあと、主人公の兄に遠方の家を訪ねてもらった時には主人公の育ての親は亡くなってしまっていました。
この時のお母さんの後悔はいかほどか。
でもこの白人の世界で黒人をかばって、白い目で見られようとも気にしないなんてことお母さんにはできなかった。上流階級の閉塞的な世界。まあそうでなくても難しいですよね。
これ主人公や悪役ヒリーの若い白人の婦人会の中もそんな世界だったろうなと思ったんですよね。ヒリーも婦人会の会長で、本当に嫌なやつだし改心もしないだろうけど(笑)
彼女も周りの目があって苦労があって、それで「疲れませんか?」と言われて最後の泣き顔なのかなと。
あと彼女がされた復讐は普通にかわいそう…😌
そしてみんなこの映画で好きになるのはやっぱり悪役ヒリーにクビにされた黒人メイドさんミニーを雇う、ヒリーに邪険にされてた女性シーリアだと思う。
やたらセクシーで甘ったるい喋り方なので、性格の悪い人なのかな?と思ったら全くそんなことはなく雇ったメイドと同じ卓で食事をしてメイトにたしなめられる差別とは無縁の人でした。若干天然だけど。
邪険にされてるのも悪役ヒリーから元彼を奪ったからとか田舎から出てきたからだとか(あと多分スタイルが良くて美人だから)そんな理由。そして悪役ヒリーはきっと差別なんて関係なくみんなを好きなシーリアが羨ましかったんじゃないかなあ。そんなシーリアを愛してるご主人も顔良しお金持ちさらにメイドさんに奥さんの件でお礼を言ってくれる素晴らしい人。
最後に誰も訪ねて来てくれないと嘆いてたテーブルに徹夜でご馳走を揃えて、ミニーをシーリアがもてなすんだけど、もうそのシーンが好きでたまりません。
今と変わらないなあと思ったのは、人間関係もそうでした。
差別を叫んぶヒリー、そこまで悪人ではないけど発言の大きなヒリーには逆らえない友達。ヒリーに言われて見栄を張って屋外トイレをつくってさらには子供を可愛がってたメイドさんをクビにします。この辺がほんとリアル!あるあるこんな感じ!笑
年末の笑ってはいけないで浜ちゃんのコスプレが物議を醸してたけど、私はあれはリスペクトあればこそだと思ってそんな騒ぐことかな?と思ってました。
でもこういう背景が過去にあると、そういうのを知ると色々考えるなあ。しかし、うーん…
あのコスプレはああしてないと誰かわからないよねえ。考えさせられるけど、答えのない問題だなあと思いました。
それに白人社会の息苦しさは今も変わらない世界だし、うーんしみじみする映画!
感想箇条書き
女性のファッションがかわいい。ワンピース最高
かわいい!のにみんなタバコ吸っててかわいい
主人公の聡明で愛のある信念のある演技好きでした
メイドさんエイベリーンとミニーの演技も最高
ヒリーのお母さんも最高
でもやはりかばってはくれないんだなあ
主人公くりんくりんヘアーのがかわいい
エイベリーンの息子さんのストーリーも胸がつまる
主人公といい感じになる男があの世界の総意なんだろうな
野暮なつっこみ
①主人公は育ての親の黒人メイドさんを大事に思っていて、お母さんが辞めたと言った時もどうして?!と反発していた。
その後仕事が忙しくなってその事をあっさり脇に置いてるのが釈然としません。連絡しないの!?手紙とか!っていうか。
母から打ち明けられるその後の話で実は亡くなっていたというのを最後に持って来たかったからなのかなあ。でも不自然…いや。うーん…
②主人公の育ての親黒人メイドさんが追い出されてしまうきっかけになったのは、その黒人メイドさんの娘さんです。
連絡していた時より驚かせたくて早く着いた!と主人公の母親が来客をもてなしてる最中に来て、母親が「来客中よ。裏から入ってキッチンで待っていて」と動揺して冷たく言ったのが気に食わなかったのかそれを無視して入室。私は母(育ての親黒人メイドさん)に挨拶するわ!と啖呵を切ります。
でもそこにいたのは主人公の母親の大事な来客、そしてあそこにいたのは成長したヒリーたちなんだろうな。こんな無礼を許すのか?!と叱責された母親は家から二人を追い出すのです。辛いシーン。
でも黒人メイドさんの娘さんも、これは人種差別云々の問題でなくマナー違反では?と思ってしまった。いくら良くしてもらっていたといえど、母親の雇い主に裏から入ってと言われてそれを無視するのはどうかなあと。明らかに着飾った来客がいて、挨拶するべき黒人メイドさんの母親は給仕の仕事をしているのに。
そこに踏み込んでいって、私は母に挨拶するの!って……二人を追い出した主人公の母も確かに…酷い…けれども…娘さんの勝手が許される場面ではなかったんじゃないかなあと思ってしまいました。