炭酸の話 | 名古屋と岐阜の縮毛矯正専門店 unlabel(アンレーベル)

名古屋と岐阜の縮毛矯正専門店 unlabel(アンレーベル)

2015年2月8日に名古屋市金山でオープン。
完全予約制です。
名前だけではない本当の専門店は東海3県では当社だけです。
平成生まれのゆとり社長が好き勝手書いてるブログです。好き勝手しているのであらかじめご了承を

こんにちは。

 

 

 

 

 

新店舗のトイレがめちゃくちゃ広いんですが

 

広すぎて(?)壁が寂しいので

 

 

なんか飾るか貼るかしたいな・・・・・・・・

 

やっぱ座った時の正面の壁に僕の写真ですかね?

 

 

長縄です。

 

 

 

 

さて

 

炭酸のお話

 

こないだのブログの最後の広告ですね。

 

【白髪には 炭酸かけるだけ】

 

論じる必要もなく、100%嘘です。

 

というよりは

景表法回避のつもりか、

ページ内にはこれを使えば白髪が黒髪になりますは直接的に書いてないので

厳密にはもちろんギリセーフなんですけど

 

どこをどうやって見ても誤解を誘ってますよね。

よくある典型的詐欺シャンプーのページでした。

会社調べたら納得。くせ毛が治るシャンプー!とかそういうのばっかり

 

解約自由と書いていきながら実は縛り有りの定期購入詐欺ビジネスで有名な福岡の会社。

 

これ系広告の常連というか、いつものとこでした(笑)

 

うちのお客さんはよっぽどひっかからないと思いますが💦

 

 

ここで少しながなわが気になったのが

 

 

こういう詐欺商法に使われているのをみて

 

 

【炭酸も、水素水とかと同じオカルトなのか~~~】

 

って思われちゃわないか?っていうことです。

 

 

炭酸は、

 

水素水とか

なんとか波動水とかの

エビデンス無しのオカルト水とは全然違うので

 

今日はそこだけ書こうと思います。

 

炭酸については結論から言うと、

 

【一定の濃度があれば 意味・効果はあります】

ちゃんとエビデンスも揃っています。

 

まず炭酸水って何かってただの水と二酸化炭素の化合物なのはご存知の通りです。H2CO3です。

 

 

その効果というのが

  • ①【ボーア効果(血行促進)】
  • ②【薬剤を毛髪中から掻き出す効果(結果バッファー)】

 

おもにこれらで、きちんと科学的根拠があります。

 

 

血行を良くする効果に関しては実は結構低い濃度でも効果が確認されています。

250ppm(0.025%)以上の濃度がないと、炭酸泉 と謳ってはいけないんですが

実は60ppm以上でも血流はほんの少しですが良くなるデータがあります。

百分率で言うと0.006%。  ほぼ0やん

めちゃ薄いです。ほぼ感じることができない濃度ですが

なんと

お風呂としてはこれでOK

※花王のバブは300ppm、

コーラは約7000ppmです。

あんだけしゅわしゅわでも実は0.7%しか二酸化炭素が溶けてないんですねーどうでもいいうんちくですー

ちなみに1000ppm以上は医療にも活用されてます。

 

 

炭酸は酸度は低いんで、ヘアカラーやパーマなどでアルカリに傾いた毛髪を

酸性にひっぱる力 弱酸性に戻す力

というものは実はほとんどありません

 

≪炭酸水はpHが低いので、その力で酸性に戻せる≫

 

って誤解してる美容師さんは非常に多いんですが

 

それは間違ってて

 

カラーやパーマ剤につかわれるアルカリ剤の中でちょっと残留問題のある

【モノエタノールアミン】(MEA)

こいつ そのものの除去に対して有効とされるので、そこを少し掘り下げます。

 

このモノエタノールアミンていうのは揮発しないアルカリ剤なので

臭いが少ないわけですー

 

ということで

 

市販品のカラー剤や

 

優しいと【錯覚】をさせたいカラー剤(オーガニックとかね)によく使われます。

 

ツーンってにおいがしないと、

それだけで、薬が優しいと感じません???感じますよね?

 

全くそんなことはないんですけどね。

実は揮発しない分、

非常に毛髪に残りやすいってことで問題視されるやつです。

 

臭くない白髪染めとかはこいつが使われているので

後々すごく傷みがでてくるんですね。

アルカリ剤は水が入ってくるたびに活性するので少しずつダメージを増やします。

 

(逆にアンモニアは揮発するので臭い。

けど揮発+繰り返しの水洗で早めに流れていくので経過は比較的マシ)

 

 

 

 

で、少し脱線しましたが

 

炭酸は

このモノエタを吸収して掻き出すことが得意なんです。

 

酸で毛髪のpHを戻す というよりは、 

 

炭酸が残留モノエタにくっついて※流れてくれます。

 

※(モノエタと二酸化炭素の反応、

これは発電所や工場で排出される温室効果ガス(二酸化炭素)を分離・回収する為に

昔からよく活用されている非常~~~に有名な反応で、

三菱、日揮、豊田合成など超大企業が温室効果ガス削減のために活用しています。

もちろん条件やスケールは違いますが、

二酸化炭素とモノエタの親和性を考えると毛髪に対しても有効に作用すると考えられますね。)

 

 

酸をぶつけてpHを戻そうとしてもアルカリ剤自体が残留していればすぐにアルカリにひっぱられます。

火事現場に水かけるだけで火元の重要な部分はそのままにしてるのと同じ。

 

重要なのは、モノエタそのものを取り除くことで、そこに炭酸が効果を発揮します。

 

消火ではなく火事現場から火元そのものを運び出すってことですね

 

 

 

と いうことで

炭酸ちゃんのすばらしさをしっかりお伝えしました。

 

うちはモノエタを使うことは一切ないので、まぁ無くていいんですが!笑

ある程度いろいろな効果が証明されているので、

炭酸泉などはそこまで疑ってかからなくてもいいですよー^^ というお話でした。

 

 

あっ

 

炭酸シャンプーはどうなのってよく聞かれるんですけど

ただの演出なので意味なしです。

泡だと表面積大きくて瞬時にガスが飛んでいくのと、

肌に密着しないのでボーア効果も期待できません。

 

炭酸が有効なのは、ジェルやかけ流し状態(断続的に発生)のものに限ります。

 

 

では!