29年1回試験問題解説、問29、交通事故防止対策、寺子屋塾運行管理者 | 寺子屋塾運行管理者、勉強嫌い暗記が苦手だけど試験に一発合格

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8月27日実施の試験問題の解説です。

 

5.実務上の知識及び能力

問29です。

問29 交通事故防止対策に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

答えは、適1.3.4.不適2.です。





選択肢を見てみましょう。

1.適性診断は、運転者の運転行動、運転態度及び性格等を客観的に把握し、安全運転にとって、好ましい方向へ変化するよう動機づけすることにより、運転者自身の安全意識を向上させるためのものであり、ヒューマンエラーによる交通事孜の発生を未然に防止するための有効な手段となっている。

適性診断の説明です。

適性診断は、トラックなどの自動車運送事業者における運転者を対象に、自動車の運転に関する長所、短所といった「運転のクセ」を様々な測定により見い出し、それぞれのクセに応じたアドバイスを提供し、交通事故防止に活用するものです。

よって選択肢は適。





選択肢を見てみましょう。

2.平成27年中の事業用貨物自動車が第1当事者となった人身事故の類型別発生状況をみると、「出会い頭衝突」が最も多く、全体の約半分を占めており、続いて「追突」の順となっている。このため、運転者に対し、特に、交差点における一時停止の確実な履行と安全確認の徹底を指導する必要がある。

事業用貨物自動車の交通事故の傾向と事故事例(28年7月)より

(事業用貨物自動車の事故類型別事故の構成率(平成18年ー27年)
事故類型別では追突が最も高い構成率で推移しており 平成25年以降は50%を上回っています。

よって選択肢は不適。






選択肢を見てみましょう。

3.平成27年中の交通事故死者数のうち、65歳以上の高齢者の占める割合は、全体の約5割である。このため、運転者に対し、高齢の歩行者などは身体的機能の低下により危険の発見、回避が遅れることなどを考慮して運転するよう指導する必要がある。


交通安全白書

死者数は,65歳以上の高齢者(2,193人)が最も多く,次いで50~59歳(411人),40~49歳(381人)の順に多い。
高齢者の死者数は前年に比べ減少(前年比-110人,-4.8%)したものの,死者数のうち高齢者の死者数が占める割合は53.3%と過去最高となった。

よって選択肢は適。






選択肢を見てみましょう。

4.衝突被害軽減ブレーキは、レーダー等で検知して前方の車両等に衝突する危険性が生じた場合に運転者にブレーキ操作を行うよう促し、さらに衝突する可能性が高くなると自動的にブレーキが作動し、衝突による被害を軽減させるためのものである。当該ブレーキが備えられている自動車に乗務する運転者に対しては、当該ブレーキの機能等を正しく理解させる必要がある。

衝突被害軽減ブレーキの説明である。


自動車総合安全情報(国土交通省)より
大型トラックに衝突被害軽減ブレーキを装備し、衝突速度を20km/h下げることにより、被追突車両の乗員の死亡件数を約9割減らすことが可能と推計されています。

よって選択肢は適。  
  
  

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