試験まであと6日です。
引き続き、実務上の知識及び能力の過去問です。
過去10回分以上の過去問を分析して全体を100%として出題傾向の高い分野を集中的に解説していきます。
実務上の知識と能力 の出題実績は
項目 設問数 出題比率
01点呼 73 32.9%
02走行時に働く力 26 11.7%
03運行管理者の役割 24 10.8%
04健康管理 16 7.2%
05指導 12 5.4%
です。
この分野だけで出題された実績が合計で約70%になります。
「実務上の知識及び能力」は30問中7問出題されます。
この科目は足かせがあります。
最低正解2問しなくてはなりません。
はじめに「実務上の知識及び能力」の「走行時に働く力」についての出題問題をすべてピックアップします。
28年2回試験、27年2回試験に出題されています。
重要なところです。
慌てないように完璧に覚えましょう。
28年2回
選択肢を選ぶ
ア A とは、雨の降りはじめに、路面の油や土砂などの微粒子が雨と混じって滑 りやすい膜を形成するため、タイヤと路面との摩擦係数が低下し急ブレーキをかけ たときなどにスリップすることをいう。これを防ぐため、雨の降りはじめには速度 を落とし、車間距離を十分にとって、不用意な急ハンドルや急ブレーキを避けるよ う運転者に対し指導する必要がある。
ウェット・スキッド現象
イ B とは、タイヤの空気圧不足で高速走行したとき、タイヤに波打ち現象が生 じ、セパレーション(剥離)やコード切れ等が発生することをいう。これを防ぐた め、タイヤの空気圧が適当であることを、日常点検で確認するよう運転者に対し指 導する必要がある。
スタンディング・ウェーブ現象
ウ C とは、フット・ブレーキを使い過ぎると、ブレーキ・ドラムやブレーキ・ ライニングが摩擦のため過熱することにより、ドラムとライニングの間の摩擦力が 低下し、ブレーキの効きが悪くなることをいう。これを防ぐため、長い下り坂など では、エンジン・ブレーキ等を使用し、フット・ブレーキのみの使用を避けるよう 運転者に対し指導する必要がある。
フェード現象
エ D とは、路面が水でおおわれているときに高速で走行するとタイヤの排水作 用が悪くなり、水上を滑走する状態になって操縦不能になることをいう。これを防 ぐため、日頃よりスピードを抑えた走行に努めるべきことや、タイヤの空気圧及び 溝の深さが適当であることを日常点検で確認することの重要性を、運転者に対し指 導する必要がある。
ハイドロプレーニング現象
1.スタンディング・ウェーブ現象 2.ベーパー・ロック現象 3.ハイドロプレーニング現象 4.ウェット・スキッド現象 5.クリープ現象6.フェード現象
A→4、B→1、C→6、D→3
27年2回
1.自動車がカーブを走行するとき、自動車の重量及びカーブの半径が同一の場合には、速度が2倍になると遠心力の大きさも2倍になることから、カーブを走行する場合の横転などの危険性について運転者に対し指導する必要がある。
適切でない
2.前方の自動車を大型車と乗用車から同じ距離で見た場合、それぞれの視界や見え方が異なり、運転席が高い位置にある大型車の場合は車間距離に余裕がないように感じ、乗用車の場合は車間距離に余裕があるように感じやすくなる。したがって、運転者に対して、運転する自動車による車間距離の見え方の違いに注意して、適正な車間距離をとるよう指導する必要がある。
適切でない
3.自動車の夜間の走行時においては、自車のライトと対向車のライトで、お互いの光が反射し合い、その間にいる歩行者や自転車が見えなくなることがあり、これを蒸発現象という。蒸発現象は暗い道路で特に起こりやすいので、夜間の走行の際には十分注意するよう運転者に対し指導する必要がある。
適切
4.自動車が追越しをするときは、前の自動車の走行速度に応じた追越し距離、追越し時間が必要になる。前の自動車と追越しをする自動車の速度差が小さい場合には追越しに長い時間と距離が必要になることから、無理な追越しをしないよう運転者に対し指導する必要がある。
適切
26年2回
選択肢を選ぶ
ア.( A )とは、路面が水でおおわれているときに高速で走行するとタイヤの排水作用が悪くなり、水上を滑走する状態になって操縦不能になることをいう。これを防ぐため、スピードを抑えた走行やタイヤの空気圧が適当であることを、日常点検で確認するよう運転者に対し指導する必要がある。
イ.( B )とは、タイヤの空気圧不足で高速走行したとき、タイヤに波打ち現象が生じ、セパレーション(剥離)やコード切れ等が発生することをいう。これを防ぐため、タイヤの空気圧が適当であることを、日常点検で確認するよう運転者に対し指導する必要がある。
ウ.( C )とは、フット・ブレーキを使い過ぎると、ブレーキ・ドラムやブレーキ・ライニングなどが摩擦のため過熱してその熱がブレーキ液に伝わり、液内に気泡が発生することによりブレーキが正常に作用しなくなり効きが低下することをいう。これを防ぐため、長い下り坂などでは、エンジン・ブレーキ等を使用し、フット・ブレーキのみの使用を避けるよう運転者に対し指導する必要がある。
エ.( D )とは、フット・ブレーキを使い過ぎると、ブレーキ・ドラムやブレーキ・ライニングが摩擦のため過熱することにより、ドラムとライニングの間の摩擦力が低下し、ブレーキの効きが悪くなることをいう。これを防ぐため、長い下り坂などでは、エンジン・ブレーキ等を使用し、フット・ブレーキのみの使用を避けるよう運転者に対し指導する必要がある。
1.ベーパー・ロック現象 2.ウェット・スキッド現象 3.スタンディング・ウェーブ現象 4.クリープ現象 5.フェード現象 6.ハイドロプレーニング現象
ア.(A=ハイドロプレーニング現象)とは、路面が水でおおわれているときに高速で走行するとタイヤの排水作用が悪くなり、水上を滑走する状態になって操縦不能になることをいう。これを防ぐため、スピードを抑えた走行やタイヤの空気圧が適当であることを、日常点検で確認するよう運転者に対し指導する必要がある。
イ.(B=スタンディング・ウェーブ現象)とは、タイヤの空気圧不足で高速走行したとき、タイヤに波打ち現象が生じ、セパレーション(剥離)やコード切れ等が発生することをいう。これを防ぐため、タイヤの空気圧が適当であることを、日常点検で確認するよう運転者に対し指導する必要がある。
ウ.(C=ベーパー・ロック現象)とは、フット・ブレーキを使い過ぎると、ブレーキ・ドラムやブレーキ・ライニングなどが摩擦のため過熱してその熱がブレーキ液に伝わり、液内に気泡が発生することによりブレーキが正常に作用しなくなり効きが低下することをいう。これを防ぐため、長い下り坂などでは、エンジン・ブレーキ等を使用し、フット・ブレーキのみの使用を避けるよう運転者に対し指導する必要がある。
エ.(D=フェード現象)とは、フット・ブレーキを使い過ぎると、ブレーキ・ドラムやブレーキ・ライニングが摩擦のため過熱することにより、ドラムとライニングの間の摩擦力が低下し、ブレーキの効きが悪くなることをいう。これを防ぐため、長い下り坂などでは、エンジン・ブレーキ等を使用し、フット・ブレーキのみの使用を避けるよう運転者に対し指導する必要がある。
26年1回
1.自動車に働く慣性力は、自動車の重量に比例して大きくなることから、その重量が増加すればするほど制動距離が長くなることを考慮した適正な車間距離の確保について運転者に対し指導している。
適切
2.重量が同一の自動車2台が、双方時速50キロメートルで正面衝突した場合の衝撃力は、時速100キロメートルで走行中の自動車が壁に衝突した場合と同じで、自分の速度だけでなく相手の自動車の速度を加えた速度で衝撃力が発生することから、常に安全な速度で運転するよう運転者に対し指導している。
適切
3.自動車の重量及び速度が同一の場合には、曲がろうとするカーブの半径が2分の1になると遠心力の大きさが4倍になることから、急カーブを走行する場合の横転などの危険性について運転者に対し指導している。
適切でない
4.自動車に働く慣性力、遠心力及び衝撃力は、速度に比例して大きくなることから、速度が2倍になれば4倍に、速度が3倍になると6倍となり、制動距離、運転操作及び事故時の被害の程度に大きく影響するため、常に制限速度を守り、適切な車間距離を確保し、運転するよう指導している。
適切でない
25年1回
1.自動車がカーブを走行するときの遠心力の大きさは、自動車の重量及び速度が同一の場合には、カーブの半径が2分の1になると2倍の大きさになることから、急カーブを走行する場合の横転などの危険性について運転者に対し指導する必要がある。
適切
2.自動車の速度が速くなるほど、運転者の視野は狭くなり、遠くを注視するようになるために、近くは見えにくくなる。したがって、速度を出しすぎると、近くから飛び出してくる歩行者や自転車などを見落としやすくなることから、速度の出し過ぎに注意するよう運転者に対し指導する必要がある。
適切
3.自動車が追越しをするときは、前の自動車の走行速度に応じた追越し距離、追越し時間が必要になるため、前の自動車と追越しをする自動車の速度差が大きい場合には追越しに長い時間と距離が必要になることから、無理な追越しをしないよう運転者に対し指導する必要がある。
適切でない
4.自動車の夜間の走行時においては、自車のライトと対向車のライトで、道路の中央付近の歩行者や自転車が見えなくなることがあり、これを蒸発現象という。蒸発現象は暗い道路で特に起こりやすいので、夜間の走行の際には十分注意するよう運転者に対し指導する必要がある。
適切
24年1回
選択肢を選ぶ
ア Aとは、路面が水でおおわれているときに高速で走行するとタイヤの排水作用が悪くなり、水上を滑走する状態になって操縦不能になることをいう。これを防ぐため、スピードを抑えた走行やタイヤが適正な空気圧であることを日常点検で確認するよう運転者に対し指導する必要がある。
イ Bとは、タイヤの空気圧不足で高速走行した場合、タイヤが波を打つような現象が起こりバースト(破裂)しゃすくなることをいう。これを防ぐため、タイヤが適正な空気圧であることを日常点検で確認するよう運転者に対し指導する必要がある。
ウ Cとは、長い下り坂などでフット・ブレーキを使い過ぎるとブレーキ・ドラムやブレーキ・ライニングなどが摩擦のため過熱してその熱がブレーキ液に伝わり、液内に気泡が発生することによりブレーキが正常に作用しなくなり効きが低下することをいう。これを防ぐため、なるべくエンジン・ブレーキ等を使用し、フット・ブレーキのみの使用を避けるよう運転者に対し指導する必要がある。
エ Dとは、長い下り坂などでフット・ブレーキを使い過ぎるとブレーキ・ドラムやブレーキ・ライニングなどが摩擦のため過熱することによりドラムとライニングの間の摩擦力が減り、ブレーキの効きが低下することをいう。これを防ぐため、なるべくエンジン・ブレーキ等を使用し、フット・ブレーキのみの使用を避けるよう運転者に対し指導する必要がある。
正解3
1 A:スタンディング・ウェーブ B:ハイドロプレーニング C:ベーパー・ロック D:フェード
2 A:ハイドロプレーニング B:スタンディング・ウェーブ C:フェード D:ベーパー・ロック
3 A:ハイドロプレーニング B:スタンディング・ウェーブ C:ベーパー・ロック D:フェード
4 A:スタンディング・ウェーブ B:ハイドロプレーニング C:フェード D:ベーパー・ロック
ア ハイドロプレーニング現象の説明である。
イ スタンディング・ウェーブ現象の説明である。
ウ ベーパー・ロック現象の説明である。
エ フェード現象の説明である。
しつこいですが、もう一度繰り返します。
この分野は「実務上の知識及び能力」のうち応用問題、計算問題を除くと10%、10分の1の割合で出題されてます。
何回も繰り返し行なって「走行時に働く力」は完璧にしましょう。
前回、通達を最低5回読むように言いましたが、わすれずに実行してください。
過去問では出題されていない、新しい問題はここから出題されます。
合格したいなら絶対に読み込んでください。
次回は「運行管理者の措置」を取り上げます。
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