皆様こんばんは。
雲海です。
今回はちょっとテーマが大きめなのですが
・耐震等級及び建築確認申請
・建築基準法の特四号範囲の改定
について書いていきたいと思います。
このうち、今回については耐震等級及び建築確認申請について書きたいと思います。
お付き合いよろしくお願いします。
さて、まずそもそも耐震等級について解説したいと思います。
耐震等級については1から3の等級があります。
耐震等級1
耐震等級1の建物については、数百年に一度の災害(震度7レベル)で即倒壊はしないものの、継続して住み続ける事は困難になるレベルの損害は受けてしまう等級になります。
家を建てるにあたって、最低ラインとなる等級でもあります。
耐震等級2
耐震等級2は1に比べると1.25倍の強度を持ちます。
長期優良住宅にする為の最低基準の等級でもあります。
耐震等級3
これが耐震等級の最大値ですね。
耐震等級3は1に比べて1.5倍の強度を持ちます。
大きな地震が来た場合でも小規模な修繕が必要な場合もあるものの、継続して住み続ける事が可能です。
また、一日に震度7クラスが2回来ても崩れない等級です。
警察署や消防署等の市民生活を維持する為のインフラ施設はこの等級の建物になります。
ちなみに我らが小林住宅もこのクラスになります。
各社、各工務店の耐震等級
基本的に展示場に入っているような中堅以上のハウスメーカーは耐震等級3もしくは耐震等級3相当の評価を取っている事が多いです。
というのも、耐震等級を取るには実は10万から数十万程度の費用がかかったりするのですよね。
雲海さんの家も耐震等級3を取っていますが、街の工務店さんの家等で耐震等級を取っていない家もあったりする理由でもあります。
注意点
これは次に記事にする建築基準法の特四号の話と被ったりするのですが、詳細は次回にしますが少しだけ。
基本的に中堅以上のハウスメーカーは応力計算や構造計算等をちゃんとした専門家に依頼し、建築確認申請を行います。
ところが、木造かつ一定の大きさ以下の家を建てるにあたっては、現行法律上はこの建築確認申請を簡略化する事が出来たりします。
この状態の問題点として
・オシャレだけど、実は耐力壁や金具の位置がおかしく、或いは量が少ない為、必要とする耐震性能が無い
という点があると思います。
ニュースで見た事がある方も居られると思いますが、地震大国日本で建てた割合新しめな家なのに、一度の地震で倒壊している家を見た事がありませんか?
もちろん経年劣化により、新築時の耐震等級より性能の落ちた家もあることでしょう。
しかし、一度の地震で潰れた家というのは、実は耐震等級1程度の性能も無かった家なのではないでしょうか。(実際耐震等級1あれば一度の地震なら耐えられるのですし。)
ちゃんとした仕様書があり、それが遵守されているか確認している現場監督もいるようなハウスメーカーであれば起こりえない。
そんなミスが起こり得るのが街の工務店で安く建てられたわ、という方に起こり得るトラブルなのではないか、と邪推してしまうところがあります。
もちろん街の工務店でも実際に確認申請すれば耐震等級3の能力を建てる能力のある工務店もあることでしょうから一概には言えませんが、時々欠陥住宅(ただ見た目はオシャレ)な家を良い家でしょう、と売り付けている業者もあるでしょうから、家を建てる時は多少価格が高くとも、将来まで安心出来る家を建てるのか。
それとも安く建てようと頑張り過ぎて、本来必要な金具の数を最低限若しくは最低限より少ない数で建てる業者を選ぶのか。
建材価格が一年前より1.5倍ほどに膨らみつつある建築業界において、これまでと同じ価格で家を建てている業者があるとすれば、これまでが利益が出やすいように高めの値段設定をしていたか、建材の質を落とす、若しくは必要な耐力壁や金具を減らしているのか。
何らかのカラクリが無ければ成立し得ません。
今回の能登地震においてお亡くなりになられた方々には追悼の意思を示させていただきますし、今なお避難所で辛い思いをされている方々には一刻も早い復興をお祈りさせていただきます。
他方、これから家を建てる方や現在検討中の方には考えて頂きたいのです。
安くで済ませたらええわ、ローコストメーカーや街の工務店(この場合の工務店は耐震等級1ですら怪しいような家を建てる工務店です)でええわ、とされる方が居るとすれば、それは大きな勘違いだと言いたいです。
家というのは将来的に家族が安心して長期間住める家の事です。
それを満たせない家を買うのであれば、それに何の意味があるというのでしょうか。
何より、自分が大事にしている家族の命や安心して暮らせる環境を用意するということは決して疎かにして良いことではないと思うのです。
最後になりますが、雲海さんは小林住宅で家を建ててもらい、今日から太陽光、蓄電池の工事も始まっております。
雲海さんが例え震災があった時に居なかったとしても家族は安心して暮らせる家になってきている、と思っております。
そんな任せて安心な小林住宅の家を皆さんも建ててみてはいかがでしょうか。(安心の回し者感)
次回は特例四号範囲の縮小のお話をします。
次回もお付き合いよろしくお願いします。