うにですキラキラ

 

(ちょっと長いです。要点だけ読みたい方は「☆大学から始める女性化の戦略」から読んでくださいあせる

 

本当は女性なのに、なぜか身体が男性として生まれてしまった私たちMtFにとって、意思に反して身体が男性っぽくなってしまう二次性徴は恐怖そのものですよね。

 

声変わりなどの二次性徴が始まったころ、このままでは野獣になってしまう!!って思ったわたしは、女性ホルモン作用があるって聞いたものを片っ端から試しました。大豆イソフラボン、プエラリアミフィリカなどなど。。

そして高校生の時に、女性ホルモンの個人輸入ができるということを知って、

  • 男性として社会人になるくらいなら死んだ方がマシ
  • 男性として女性を愛するなんて絶対に無理!!
  • 女性らしくなれるなら、子供ができなくなっても構わない!

って思ったので、女性ホルモンの摂取を始め、それから精神科に通院して、親にカミングアウトしました。大学では「しばらく男性か女性かわからなかった(←男性として入学した)」って言われ、女子グループ(ひとり男子)で一緒に行動できたっていうことが、性別移行する上で大きな助けになったと今では思います。

 

もしやり直せるなら、大学入試の時にダメ元で女性として願書を提出して(見落としただけかもしれませんが、センター試験は通称名でできました。某国立大学では高校の調査票の名前とは違う通称名で申し込んだら、なぜか受理されました。同じように性別もできるのでは・・・?)、一人暮らしを始めた時に女性としての生活を始めて、女子大生生活を始めるのが理想的かなと思います。

→大学によっては戸籍謄本の提出が求められることもあり(私立に多い?)、また性同一性障害の学生の取り扱いが異なるので、事前に情報を集めるのが重要です。もし学生証の名前や性別が戸籍と違っても大丈夫と配慮してくれた先例がある大学なら、正直に相談するのがベストだと思います。

 

 

そんなこんなで大学にわたしが入学した時は女性ホルモン歴数年っていう状態だったので大学での性別移行は比較的スムーズでした。事前に診断書を発行してもらえたので、大学に説明する時や、女友達に説明する時に使えたのも、説明下手なわたしには大きな助けになりました。

 

こういった経験を踏まえて、大学に入ってから女性ホルモンを始めて女性化することになった場合、どうしたらいいのか考えてみました。

 

☆大学から始める女性化の戦略

女性化するための戦略です。どこまで女性化したいのか、環境や経済力と相談して取捨選択しましょう。

 

戦略①:実家から離れた大学に入学して一人暮らしを始める

 一人暮らしをするメリットとしては、

  • 家族や近所の人の目を気にせず女装できて外出しても知り合いに会う可能性が低いこと
  • 部屋の内装も女性らしくできること
  • 女声の練習も気兼ねなくできる
  • 生活費をやりくりしてお金を貯めやすいこと
  • 男としての生活と決別できること
 といいことが多いですが、
  • 前に会った時との変化が大きくて、家族が来た時にバレる
 というデメリットもあります。覚悟を決めてカミングアウトする時かもしれません。

(わたしの場合、GIDだとカミングアウトしていたこともあり、親に「行ってもいい?」って電話で言われた時に、「女の子として生活してるけどいい?」ってさりげなく言いました。)

 

戦略②:衣服を女物にする

 ネット通販を利用するなどして、女物の下着や衣服を入手して着るようにします。パンツよりはスカートの方が女性に見られやすいです。体型の隠し方などの方法論は女装の方法を書いたWebサイトなども参考になります。慣れたら男物の服を減らして、女物の服を増やし、外出も挑戦します。

 

戦略③:女性ホルモンの服用を始める

 男性ホルモンを抑えるのがメインの目的です。副作用として女性化します。

  • 個人輸入も方法の一つですが、健康へのリスクが高いです。専門の先生に処方してもらうのが比較的安全です
  • ほぼ必発する副作用として永久不妊があります。一度始めたら後戻りできないことを覚悟して、自己責任で行いましょう
  • 定期的に血液検査をして、血栓塞栓症が起こっていないか、肝臓が壊れていないかのチェックは必須です。男性ホルモンの値も時々検査して、投与量が適正か調べます

戦略④:性同一性障害の診療をしてくれる医師に診てもらって診断書をもらう

  • 病院の方針によって診断が付くまでの期間が大きく異なるようです
  • ホルモン療法を始めるまでの期間も病院により様々です
  • 診療ガイドラインは「医療者の治療指針であって、受療者に強いる規則ではない」です。ガイドラインを外れて勝手に治療進めたから診ないということは一般的にないので、治療を自己判断で進めたらからといって、SRSを受けたり戸籍変更できなくなるということはありません

 →長いですが、さらっと見ておくと参考になります。

 

戦略⑤:同級生やサークルで女子と友達になる

  • 特にまだ友達ができていない時期にどんどん声をかけるのが重要です。新しい環境で心細いと思っている人が多いので、友達を作るチャンスです!
  • 人間関係には合う合わないがあるので、うまくいかなくてもめげずに次に行きましょう!
  • 声をかけるのに慣れていなくても、何度もやれば慣れます!(笑顔を忘れずに)
  • 経験上、女子と一緒にいると女子として認識される確率が上がります!
  • (男性として認識されている場合)ある程度仲良くなったら、女性として生活するにあたって相談相手になってもらえるかもしれません(^○^)
  • トイレや更衣室など一緒に使ってもらえるとすごく心強いです
戦略⑥:大学に相談する
  • 大学の学生課や保健管理室に性同一性障害であることを話し、困っていることがあれば相談します(→診断書があった方がいいです)
  • 名簿などの氏名や性別表示を訂正してもらったり、性別表示をなくしてもらえることがあります
  • 大学によっては学生証や学籍の氏名や性別の表記も訂正してもらえます
    (「名の変更」の審判で大学での使用歴はとても有利です)
  • 男性用のトイレや更衣室を使っている状況であれば、障害者向けのトイレの使用を許可してもらえたり、着替え場所を確保してくれることがあります
戦略⑦:女性の名前で生活する
  • 審判で名前の変更を行うには、性同一性障害の診断書があれば半年〜1年ほどの使用実績で変更できるそうです
  • 普段から使用したい女性名を使うようにして、その名前で届いた手紙や、ネット通販の伝票、会員カードなどはしっかり残しておきます
  • 「周りからはその名前で認識されていて、変更しないと不便」だと家庭裁判所に客観的に示せたら、名の変更はほとんど認められます
戦略⑧:SRS(性別再判定手術)のための費用を確保する
  • 生活費を節約する、バイトをする、家族にお金を借りるなど
  • タイで行う場合レートにもよりますが、最低100万円は必要になります
  • 貯蓄専用口座を作ると貯めやすいです

戦略⑨:SRSを受ける

  • 海外か、国内で受けます
  • ガイドラインでは、「意見書2通と性別適合手術判定会議で手術適応か判断する」ことになっています
  • 豊胸手術、FFS(顔の女性化手術)を行うという選択肢もあります
 手術についてはこの本が参考になりました
 
 わたしがタイでSRSを受けるにあたって、英文の診断書1通が必要でした。

 

オプション:GIDの当事者の会に参加する。

  • 性別移行についての情報が得られたり、同じ境遇の友人ができたりします
  • 一方で、個人情報についての方針がしっかりしていない場合、アウティングの危険があります

 

これらの戦略の中から、自分に合ったものを選んで実行します。治療を進めても子供を産める女性になれるわけではないですが、見た目や声などを磨くことで、社会的に女性として生活することはできますビックリマーク

あと、女性としての魅力だけでなく、スキルを磨いたり、資格を取ったり、安定した生活ができるように自分磨きをすることも忘れずにウインク

 

 

最後に、わたしが女性ホルモンの個人輸入をしていた業者はこちらです。

海外サプリメント個人輸入

https://www.o-ms.hk/

 

※女性ホルモンの摂取を勧めるものではありません。

※女性ホルモンの摂取を行うと、インポテンツや永久不妊などの副作用が不可逆的に生じる可能性が高く、血栓塞栓症などなど、重大な後遺症が生じる可能性のある疾患のリスクも上昇します。

※個人輸入で購入した薬剤は、国内で処方を受けるよりも品質的に劣ったり、効果がない可能性もあります。

※ホルモン摂取はできれば専門家の指導のもと、自己責任で慎重に行ってくださいね。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます爆  笑

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