先日、「TOKYO MX」テレビで寺島実郎さんの番組が放映されていました。
その中で、彼の主張する「全体知」の話が出ており、なるほど・・と納得をさせられました。
局所的物事の見方と、全体的で考えることによって捉え方に大きな違いが生まれてくる。
どうしても今起きている事象に関して試行錯誤することが有りますが、
「歴史的考察」とか「これからの進むべき道筋」とかを総合的に判断することです。
歴史的事実の中には理論的に検証することのできるものでなくてはならない。
例えば災害というキーワードから思い返すと「阪神淡路大震災」「東日本大震災」「昨今の豪雨による水害」等々があげられます。
その検証の中から同じ災害が起こった時への対処として検証結果が大切になってくるのです。
津波に関しても同様で、津波が押し寄せてくる時間・その速さ・高さ・避難先の場所・危険と思われる施設・避難路等に関して総合的に判断をしてからの対策が重要だと言っているのです。
それは我々の生活についても同じことが言えます。
現在の最も重要な課題は「ウィズ・コロナ」ではないでしょうか?
この場合、始めに考えるべきは過去どのようなことが有ったのか?を検証することです。
その中で「東日本大震災」における「その後との震災復興」にヒントが隠されています。
津波から逃れられたことにホッとして人たちが、その後の生活の苦しさを乗り越える苦難は、あってはならないことです。
職場が流され、仕事を失い。家族がバラバラ。特設テント暮らし。経済的基盤の喪失、地域コミュニティーの崩壊等々
命からがら助かった喜びも一瞬で消え去り、その後の生活が成り立たない苦しさから、命を絶つ人も現われたのです。
生きるということはこのようなことを考えなくてはならないはずです。
命とは、単なる生命が存在する?
と言うことでは無いようです。
生きる目的とか?
生きる勇気とか?
生きるための仕事とか?
そして経済的自立とか?
複合的に絡み合って生きている証になるのではないでしょうか?
人は地球の歴史から考えると新参者です。
地球に始めて存在した生き物は微生物が始まりです。
つまり、ウィルス・細菌等がその範疇に入ります。
そして私たちの体は、この生物によって支えらていること。
体内に存在する・細菌やウィルスは10兆個もあるそうです。
人間の細胞の数は6兆個程度、
なんと細胞より多くの微生物で人間は支えられているのです。
ちょっとびっくりする話ですね。
だからこそ今回の「新型コロナ」だけで右往左往している社会が滑稽に見えるのは私だけでしょうか?