2014年に設置された愛媛大付属病院人工関節センター(愛媛県東温市)の強みは、
人工関節の耐久試験装置を備えていることです。
このセンターは、
臨床、研究開発、手術教育、骨の基礎研究の4つの部門があります。
さらに人工膝関節、人工股関節のデザインや研究を通して、
患者が関節の痛みから解放されて日常生活に復帰することを支えています。
特に、人工膝関節のデザインに関しては、
既に2件の特許を出願し、よりよい人工関節を独自に開発しています。
センターのスタッフは、医学、工学にまたがる19人態勢で、
年間の手術件数は、人工膝関節では140件、人工股関節では150件と
トップクラスの手術実績があります。
手術教育においては、
県内外の医師や看護師らへのセミナーを定期的におこない
技術の向上に努めています。
変形性膝関節症も変形性股関節症も、
病気が進むと日常生活を左右し、
最終的には、人工関節手術が必要になってきます。
このセンターのように、人工関節の耐久試験装置を備え
臨床、研究開発、手術教育、骨の基礎研究の4つの部門が連携し
患者に合ったよりよい人工関節を独自で開発しているのは、
大変珍しいケースだと思います。
今後は、このような取り組みをおこなっていく病院が、
増えていくことを願っています。