数日前に新聞の折り込みチラシに、
東京都内のあるクリニックでひざの再生医療を
おこなうクリニックの広告が入っていました。
「切らない、ひざ再生医療。」と書かれていました。
どうやら保険外診療で治療をおこなっているようです。
この件について少し調べてみましたら、
平成25年4月1日から「ひざ軟骨」の再生医療が一部実用化され、
患者自身の軟骨細胞を活用する自家培養軟骨が保険適用となりました。
保険適用の条件としては、専門医がいること、
機能回復のリハビリテーションができる
専用施設があることなどがあげられます。
今のところ、変形性膝関節症の場合は、
保険適用になっておりません。
ですから、新聞の折り込みチラシのクリニックでは、
変形性膝関節症の患者さんに対して
保険外診療をおこなっているわけです。
ひざ軟骨を再生するには、
どのようなことがおこなわれるのでしょうか?
患者のひざ軟骨から軟骨組織を採取し、
それを4週間培養してから、患者の軟骨に移植します。
移植された軟骨は、
リハビリなどによる刺激により活性化し、
本来の軟骨の機能を取り戻します。
この期間のリハビリが大変重要になってきます。
しかしながら、この場合、短期間に2回の手術をするので
患者の体への負担が気になりますね。
いずれにしても患者である私たちとっては、
新しい治療法が出てくるということは、
選択肢が増えるということになりますから
どの方法が一番自分に合っているかどうかを
見極める目を持つことが大切です。
まずは、変形性膝関節症の患者に対して保険適用になり、
将来的には、変形性股関節症においても
軟骨再生がおこなわれることを期待したいと思います。