これから大きな社会組織と小さな組織ではおのずと仕事が変わってくることが予想されていますし、その波は実際にすでに来ています。
例えばプロジェクトベースで仕事をすることはどんどん増えていきます。これは官民どちらもそうなっていくでしょう。
官僚主義で、いくつもハンコをついて決済するような方法では時代の変化に対応できない事態がいくつも発生してくるからです。
さて、このプロジェクトベースで仕事を進める上でのポイントがあると思うので提案しておきたいと思います。
********* 以下、提案になります。
あるミッションAの達成のため、プロジェクトがあったとしましょう。
そのプロジェクトが、a,b,cというサブプロジェクトに分かれて進行することになったとします。
このミッション全体の責任者はXさんとしましょう。
このとき、プロジェクト全体をどう進めていくか。
方法としては、a,b,cのそれぞれにサブプロジェクトの最終決定をする責任者のサブリーダーを定めておきます。
基本は、サブプロジェクトは、このリーダーを中心としたコアメンバーで決定して進行します。
ただし、たまにa,b,cの責任者が出て、成果を披露し、微調整や修正をします。ここでは、盲点となっている部分を見つけたり、他の視点から有益なアドバイスをもらうためです。その修正案に対して、最終決定するのはサブリーダーとXさんの合議で決めます。
ここでのポイントは、a,b,cのサブリーダーは、そもそもの根底を崩す意見を述べて口を挟まないということがあると思います。
例えば、このサブリーダーがみんな発言権が強く、自分の担当でない他のプロジェクトに深く進言するようなことになると、「船頭多くして船山に上る(指図する人が多くて方針の統一がはかれず、物事がとんでもない方向にそれてしまうことのたとえ)」という状態になってしまうからです。
なので、プロジェクトを分けていくときには、それぞれのプロジェクトがある程度、互いに独立していて相互干渉しないように設計することにあると思います。 例えば、広報グループと資金調達グループのような分け方です。
なお、言うまでもないことですが、プロジェクトの全体に関わる決定が出てきた場合、必ずXさんが最終決定を請け負うということ。
でないとプロジェクトは先に進んでいかないことでしょう。
ただし、ここで述べたのはあくまで数人~数十人が関わる小規模プロジェクトの話です。
自治体や国家レベルの決定となると、最終決定者を首長にしてしまうと、とんでもないほどの案件の決定がすべて首長になります。
それは一人の能力ではとても請け負えるものではないのです。
実は、いま、自治体や国が機能していない原因も、こうした一人に決定権を与えすぎで能力限界を超えているという事情があろうかと思います。
こうした場合のプロジェクトの進め方については、別途、提案したいと思います。
********************* 提案 ここまで
さて、 最近、組織の新しい形として、ホラクラシーという組織理論が出てきています。
参考までにリンクを張っておいたので、興味ある方はご覧ください。
組織の新しいカタチ「Holacracy(ホラクラシー)」