転職のお知らせ | 続・教育のとびら

続・教育のとびら

教育・成長・人の発達・組織論などのブログです
(旧 gooブログ『教育のとびら』を継承)

主宰 福島 毅(どんぐり)

本日は、私事で恐縮ですが、私の転職について公式にお伝えしようと思います。
今日、行いますのも、転職決意の大きなきっかけに3.11の震災が位置づけられるからに他なりません。

1。転職の内容
私は千葉県の高校教諭として23年間勤めてまいりましたが、この3月末日をもって千葉県の高校教諭を辞し、新たなライフステージに入ることを決意いたしました。4月以降は、教職員向けの研修プログラムの立案や実施、大学での非常勤講師、組織開発・人材育成プログラムの立案や実施、教育や街づくりNPOの支援、執筆活動などをフリーな立場で行っていく所存です。

具体的には、現在のところ、教職員向けワークショップのデザインと実践、大学でキャリアデザインに関する講座担当、教育関連のNPOで中学・高校向けの各種キャリア教育向けプログラムと教師向けセミナーの実施、柏フューチャーセンター設立および準備、ホールシステムアプローチ(システム思考、ワールドカフェやOST、フューチャーセンターセッションなど)や対話を使った各種ワークショップの企画立案と実践を行っていく予定です。

2。決意した背景
定年まで10年、65歳定年になれば15年の勤務年月を残しての転職となります。私は大学・大学院では地球物理学(うち地震学)を専攻し、大学院修士課程修了後はメーカーのシステムエンジニアとして2年間在籍していました。しかしメーカー勤務時代には、ものづくりの前にひとづくりの方が重要であることを強く実感し、人を育てかつ自分の専門知識も生かせる高校教員の道(理科の地学と情報)を選びました。教育困難校から中堅校、トップ校までさまざまな特徴ある高校を経験させていただき、行徳高校時代には地震前兆観測プロジェクトや社会人向けPC教室の展開、東葛飾高校ではリベラルアーツ講座などで全国に情報発信をしてきた他、教科情報では教科書執筆のお手伝いなどもさせていただきました。

ある意味、自分がしてきたいと思っていた教育実践はできましたし、ひととおりのことは学べた感がしています。この点については満足していますし、教師という仕事に満足感や、やりきった感があります。しかし、ここから先はいろいろなことがリピートしていく感じもありますし、マンネリ感も感じるようになってきました。そして、日々の教育活動を行う中で、また海外の教育事例を知る中で、日本における教育の現状がこのままでいいはずはないと実感してきたのがこの3年間くらいです。

そんな中で2年前の東日本大震災が発生し、特にその後に起きた福島第一原子力発電所の事故に大きな衝撃を受けました。きわめて社会的に責任の大きな政府関係者や電力会社のトップの対応を目の当たりにして、なぜ日本のリーダーシップはこのような状況なのだろう?
そして不毛な討論ばかりが行われていて、2元論を脱した大人の合意形成が行われていない日本。教育現場もさまざまな問題を抱え、複雑な社会構造のなかで立ち往生しています。そしてこれだけ多くの時間働いているのに幸福度の低いと言われる日本の社会構造もなんとかしなくてはなりません。

さまざまな社会問題の根底にある日本の教育(学校教育、家庭教育、社会教育を含め)を今、変えていかねばならない。
そのために自分ができることは・・・
一高校教諭でできることに限界を感じ、大海原に一度飛び込んでみようと思い立った次第です。

何ができるのかわかりませんし、うまくいくのかもわかりません。
しかし、大事なのは自分の使命を信頼して、自分がすべき選択を今、することだと思っています。

以上、本日は決意表明まで ・・・ ご精読ありがとうございました。
また、これまでお世話になった方々に感謝申し上げます。