カルマキッチンのお話 | 続・教育のとびら

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主宰 福島 毅(どんぐり)

今日、カルマキッチンのミーティングを都内でしました。

このカルマキッチンは、海外で行われている飲食店の休日を利用したボランティア運営の食堂です。

この食堂を切り盛りするのは、飲食店に勤務している人やオーナーではなく、コック、配膳、会計などすべてがボランティアで営まれるということ。そして食材などもボランティアスタッフで持ち込みます。ここまではどこかにある話かもしれません。
面白いのはお金の回し方です。

お客さんは会計時に茶封筒を渡され、それに自分が入れたい分のお金をいれて、箱にいれて帰ります。お金を払いたくなければ無銭飲食も可能ということになります。逆に、趣旨に賛同した方は食事代以上の寄付をするのもOKです。また、何か自分でできることで支払ってもOKです。店内の掃除や皿洗い、何か一芸があればその食堂で披露する(何か楽器を演奏するとか、即興で絵を描くとか)して貢献するのもOKです。

これ、常識的に考えると、「じゃあ、無銭飲食した方が勝ちじゃん」となるはずなのですが、例えば収入がほとんどない地域などで運営されているカルマキッチンでも、赤字になることがないそうです。このカルマキッチンをはじめた人というのは、人の善意や優しさを全面的に信頼してこの仕組みを考え、運営しはじめたということです。

小さな親切を連鎖させ、それを何かをしてくれた相手にお返しするのではなく、別の相手に親切を送っていく仕組みらしいです。ギフト経済とかペイフォワードという概念ですね。

このカルマキッチン、その舞台となりそうなオーナーの方も今回の話し合いに参加してくださいましたので、早ければこの柏で、日本初のカルマキッチンができるかもしれません。面白そうな展開になってきました。