記事「心病む先生、5000人超える」 | 続・教育のとびら

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主宰 福島 毅(どんぐり)

12月26日の新聞報道などで、「心を病む先生が5000人を超え、1979年の調査から過去最悪の記録」ということでした。
さらに文部科学省の抽出調査では、「うつ病の症状を訴える教員の割合は一般企業の2・5倍に上っていた。」ということです。

様々な要因が考えられますが
1)世の中が急激に変化しており、学校を取り巻く環境(地域・家庭・国の方針)が変わったことに対応しきれない
2)そのことによる多忙感。やっても終わらない感。
3)多忙による職場でのコミュニケーション不足。悩みなどを聴いてもらえる人がそばにいない。ストレスを発散する場所・機会などが少ない。

特に教員は、人が相手の職業なので、機械的にルーチン業務をこなせばよいというわけではありません。さらに、教師という手前、「人に教わらずに自分で勉強したり、努力して自分でなんとか解決しなくては。」といった感覚が強いこともうつになっていく要因ではないかと考えられます。

教員のメンタルヘルスはもはや急務なのですが、相談・医療機関も少なく、また一度学校を離れて治療に入るとなかなか復帰まで時間がかかるといったことも多いようです。(学校は復帰前よりさらに忙しくなったり厳しくなっているので・・・)

そこでどうするかということなのですが、
対策案
1)職場のコミュニケーションを意図的に作ったり、気軽に悩みを相談できる雰囲気にする。
2)地域の力を教育に入れる。(例えば、小学校の英語サポートに地域で英語を使えるような現役を引退した方などを投入)
3)部活動業務などを地域やサークルなどを主体とした社会教育に任せていく。
4)校務の効率化。(文書共有や定例的な会議は最小限に)

本校では、私が勝手に、「東葛カフェ」と称して、週1回ですが、昼のお茶会を開催しております。まぁゲリラ的な催しなのですが、少しの息抜きにしてもらえたらという感じでやっております。