言葉遣いや対応が乱暴な親・教師からは、同様の子供達が生じていく。
これは教育に携わっていくとよくわかります。
暴力によって解決を試みようとする親に育てられた子どももやはり、そういった思考・行動に陥りやすいことが知られています。
何はともあれ、子どもは大人たちの社会・行動を見て育ちます。良い・悪いは別として、意識的・無意識的にかかわらず、真似ていってしまうものなのではないでしょうか。
だとすると、我々大人側は、子供達に使って欲しい言葉づかいというものを自ら実践しなくてはならないということになります。
生徒指導の場面において、もちろん、悪いことをした事実があればそれは厳しくとがめなくてはなりません。それは本人のためでもあるからです。 しかし、その方法は必ずしも乱暴なものである必要はないと思います。むしろ、相手が興奮しているときはこちらが落ち着き、冷静に丁寧に対応していくことで、相手もクールダウンしていく。そういった現場を見てきました。
修学旅行のある場面で、漁船に生徒を乗せることがありました。イルカウオッチングです。船の中でいってはいけない場所、してはいけない行動に対して、漁師さんはピシャッと「こらっ!!」と大声で怒鳴ります。しかし、そのあとは、生徒達に丁寧にイルカの案内をしてくださいました。こういったメリハリのある対応というものをいまいちど考えてみる時代といえましょう。