ナマステ!
村に移動したりして落ち着かずブログが書けませんでしたが、私も夫も元気です。笑
インドでは現在コロナ感染の第二波が拡大し、私たちの住むチャンディガール市でも5月4日から「Curfew」が始まった。措置の内容は、生活必需品以外の店は休業、不要不急の外出は禁止という、私が勝手に「半ロックダウン」と呼んでいるもの。
1週間の予定だったCurfewも、終了前日の夜にもう1週間の延長が発表されるお馴染みパターン。今後どの位再延長されるのか不確かながら、病院が満床になっているチャンディガールからの避難という選択が頭をかすめ始めていた。
今回の Curfew、去年の厳しいロックダウンよりはかなり緩和され、スーパーに買い物にも行ける条件と言うのに、何故か感覚的な閉塞感が半端なかった。
インド政府が政策としてのコロナ対策で大失敗した結果の第二波蔓延だけに、誰も守ってくれない、セーフティーネットは存在しないのだという恐ろしさが、大々的に報じられるニュース等の情報から忍び寄って来るようだった。
ついに情報断食を決め込むほどに、その精神的なダメージは大きく。
でもその結果、ニュースはローカル紙を1日1回、10分以内に制限。笑。ずいぶんと雑音と余計な心配をカットすることが出来た(70%減くらい?当社比)。
夫のパソコン店は休業。それでも朝から晩まで携帯への問い合わせの電話対応ある。Web会議や研修、チームプレゼンにまで参加しなくてはならず、約1週間半、一日中狭い部屋に込もって2人きり生活だった。
息抜きに出かけられる公園も閉鎖され、マーケットに出かければ警察の無免許路上店のガサ入れに出くわしたり、あちこちに警官が配備されて物々しい雰囲気。
今思うと、相当ストレスフルな日々だったかも。
夫はリモートワークのおかげでいつもヘッドホンをしていて、休憩時間に話しかけてもスマホとゲーム漬けで会話にならない状態。毎回毎回、同じ質問を3回繰り返さないと返事もしてくれないことにイライラ。
そしてある晩私、返事をしてくれないと不便で仕方がないと夫に説明をしながら、さらに「怒ったフリの演技」も混じえてしまい、そばにあったお盆をベッドの上に放るオーバーアクションをした。
そのアクションを見て反射的に夫、お盆を拾って「そうだよ。僕がいけないんだよ、ホラ」と、自分の頭の上に振りかざした。
(話を聞かない癖は、悪気はないけどどうしてもそうなってしまうので、申し訳ないと思っていると後で言っていた。でも即座に英語で言えないので↑こうなる)
お盆が脆弱なメラミン製だったためか、夫の頭蓋骨が相当頑丈なためか、結果お盆は無残にも砕け散る。ただの大げさな「演技」が引き起こした思わぬ惨状に2人とも驚いて、自信を失いかけた夜。インドで初めて買ったお盆、好きだったのに。笑
「ドーサ食べたい」と独り言を言ったら在宅の夫が何も言わずにデリバリーを頼んでいた。ジーニーかぃ。
その前日には、村のお義母さんから電話も来てた。電話口で息を切らしながら涙声で「毒ヘビにかまれたのよ〜。もう私死ぬのかもしれない」と。それなのにチクリと
「お前が帰ってこないから」
と毒を刺すのは忘れない。私はびっくりして、夫の携帯越しに「今すぐ救急車に電話して!すぐ病院に連れて行ってもらって!」と叫んでしまった。
でも後で夫に聞くと、すでに親戚の人たちに病院に連れて行ってもらって解毒済み、さらにはヘビに咬まれた時に村の人たちが行うプージャ(祈祷の儀式)も終わっていたとか。
「死ぬかもしれない」「お前のせいで」なんて、お義母さんには挨拶ぐらいなものなのか?
そんなこんなで、約半年ぶりに村に帰ることになったのが先週の水曜日のこと。
先の見えないご時世で、しかもここはインド。日本ではノリの良いお人好しキャラで来れた私も、インドで起こる日常にいちいち反応していたら、身が持たないと気づいてきた。
リアクション芸人はそろそろ卒業なのだろう。笑