今日は何の日なのか、大家さんもご近所も朝から家の内外を大掃除。子供たちが大声で叫びながら作業を確認するので、うるっさい。笑。お手伝い偉いけど。
インドは細かい行事が暦で決まっている。日本も昔はもっと暦の行事が多かったはず。満月や新月、蝕など天体イベントとやそれと重なる神話、史実に基づく行事だらけ。
夫の実家は生活に手一杯でメジャーな物しかしなかったとか。本音はきちんと季節の行事を教わりたかったな。
嫁いだら手取り足取り、サリーの着方やバジャンの歌い方、そしてインド料理をおもてなしで教えてくれるような義実家に憧れた。
それは、人に期待しないで自分からすれば良いっていう学びになった。いつか夫が日本を訪れる時には、日本のおもてなしを体験してもらいたいと思う。
今年は早めに始めた配偶者ビザ更新。でも今年、アムリトサルのFRROの職員が変わったらしく、終盤で難航中。電話をしても面倒くさそうに切られてしまってびっくり!大昔のインドに逆戻り?
最近では賄賂もすっかり無くなり、ビザ更新も全オンライン化して、職員の対応も良かったのに残念。今年は何事も順調に行かない感じ。
先週から夫と、来月のマヌー(夫の幼なじみ)の結婚式の件で揉めている。行きたくないから行かないっていう基本的人権はないらしい。
ワガママと言われて相当凹んだ。
それでも行きたくないのは、私なりの理由があるのに。
数ヶ月前、マヌーは数日間消息不明になった。夫と友人が探しに行ったら、アパートで倒れていて、即入院。次の日には意識を回復したんだけど。
薬物の急性中毒だったらしい。でも事実はウヤムヤのまま。インドだし。そういう全てに私は深く絶望したんだと思う。
心がダメージを受ける出来事が多かった今年、ロックダウン中も義母の手伝いに行き、義弟の結婚式も出来る限り協力した。
でも相当辛かったかも。義弟の素行の悪さも納得出来ないまま。
一体どんな辛い事があって、みんな命を無駄にするような事をするのか、こっちが泣きたくなるわ。
私たちに隠れて勝手に道を外れたマヌー。結婚式なんて行ったら、ご祝儀代わりにビンタしか出ない。多分。
こんな悲しい状況を次々と見るためにインドに残ったのかと思うと震える。心が弱ってるからか。
感じないフリをして、作り笑顔でお祝いの席に出るのは無理。
分かってもらえなくても、
意思表示はするしかない。
そういうせめてもの抵抗。一瞬でも村に行くと考えただけで吐き気がするのは、身体が教えてくれているから。
「来月の結婚式で着る服を買おう」とまだトボケた事を言う夫。素直に祝えない私が悪者みたいになる。もう何と思われても良い。私だけは私の味方になる。
試練かもしれないね。
逃げ道を断つなんて格好良いこと、腐った私は自分の力では出来なかったから、良い機会なのか。
日本の家族に電話をした。母の楽しそうな声を聞くだけで安心した。妹の双子たちは7才のお誕生日。平和な日常を感じるだけで救われた。
平和で安全で整備された環境は、誰かの強い意思、夢と決意と勇気と努力によって築かれたんだよね。
独りきりだろうが寂しかろうが、ウヤムヤに流されてはいけない価値がある。
意地っ張りに見えても、信じてもらえなくても、都合良く扱えない事に失望されても。
毎日平和に楽しく過ごすために、勇気を持とう。疲れるけど。泣
本当は人と闘いたくない。
だから自分の心の中の怒りや失望を見つめて、癒して、平常心で意思を通せる強さが要る。それが本当の勇気なんだろう。
母は、強くなりなさいと言って笑ってた。
どんだけだよ。涙ちょちょぎれながら、ようやく笑えた。
人の弱さを知らない訳じゃない。どうしても許せない訳じゃない。でも、これが私の愛なんだから。仕方がないって分かってくれる日が来ると信じる。