私のまま、あなたのまま。 | 北インド☆ゆるヨガライフ

北インド☆ゆるヨガライフ

ヒマラヤで出会った夫と、北インドローカル暮らし8年目。
お見合いが主流のインドで年の差婚、3度の流産、文化や習慣の違いに奮闘中。
スラム支援のNGOで働いたり、子宮腺筋症と共存しながらゆるーくヨガを続けたり。
40代インド生活の気づきと学びです。

最近、停電が多い。

 

季節的なものか、建て増し工事が多いからか。朝5時から、昼3時から、夜9時からと、バラエティーに富んで予測ができない。

 

まだ蒸し暑いので、停電したら部屋には居れず、食器洗い、手洗い洗濯でとりあえず身体を冷やす。でも、ご飯を作らなきゃいけない時はひたすら死亡ー。

 

暗いベランダから外を眺めていると、夫が帰って来て、下ごしらえの済んだ野菜でカレーを作ってくれる。チャパティも焼いてくれる。

 

この環境では、協力し合わないと生きられないと思う。

 

 

午後10時。3時間ぶりに灯りが戻ったインドの三丁目。

 

 

夫が料理を始めたのは、私と暮らし始めてからだと言う。その割に材料にこだわり、調理法のコツも得て、食べ合わせと効能の知識も◎。

 

「料理するのは、君のためだけ」とか言うけど、インド人のそういうのは聞かなくて良い。食べる事が好きで料理のセンスがあるのは、生来のものだ。

 

 

私が作る「インド料理じゃない」料理にも舌が慣れて来たよう。元々農家の家庭の味しか知らなかったのに、かなりの進化。

 

肉や卵も殆ど食べず、自家製の農作物とマサラで育った。だから未知の食物には怪訝そうにしてたけど、今では週一でチキンカリー。フレンチトースト、パスタ、オムレツ、お味噌汁、ピクルス、酢の物、グラノーラ、コーヒー、グリーンサラダも、一応何でも食べる。

 

「ヒンドゥー教では火・木・土は肉もアルコールも禁止、女性はそんなの毎日禁止、散髪、ひげ剃り、洗濯、洗髪も禁止。。」とかは言う。毎日お祈りも欠かさない。お酒もほとんど飲まないし、規律があるのも悪くないか。

 

洋風野菜は週一で開かれる野菜市でゲット。

 

 

先日。チキン買って来て!と言ったら、さばきたてを1羽買って来た夫。キレイに精肉・パックされたのは高いから、コッコさんを目の前で締めてもらうらしい。

 

けどソレ、料理するのきついんですけど。何故ってまだ体温が残ってたり、細かく粉砕した骨が取りにくいし、内臓が除けてないし、血抜きが完全じゃない。でも新鮮は新鮮。

 

袋を開けてみると肉とは別に、 標本のようにキレイな内臓部分が背骨に連なって入ってた。あまりに綺麗で貴重なので「これが肺、心臓、食道、胃、肝臓、そしてこれが腎臓ね」と、夫にマジマジと説明。インドの高校で解剖学はなかったろう。

 

肝臓がとーってもキレイだったので、よぉ〜く火を通して焼肉にしたよ。鷄レバー旨し!

 

 

ここでは、食べること=命を頂くこと。

 

殺生した命を、自分の身体に取り込み生命力に換える、もろエゲツなくダイレクトな体験だ。必要な時は殺して食べるけど、特に必要じゃない時は、むだに殺してまで食べれない。だって、揉み返しに遭うもん。

 

 

インドの義母は、妊娠したら「熱い」食べ物であるチキンは食べてはいけないと。マクロビでも鷄は体温が高く「極陽性」の食べ物。アーユルヴェーダでも?マトン(ヤギだけど)は更に熱い食べ物らしい。

 

妊娠中こそ何故かKFCとかSubwayとかジャンクな鶏肉を欲したものだ。加工されたチキン食べて熱くなる感覚は皆無だけど、あれかな?もし、自ら締めた上でしか食せない環境だったら、めっちゃ気合い入って確かに発熱しそう笑。

 

アクの強い里芋を一時間煮込んで絶品サブジーに。

 

 

この土地で生きるために、私の心も身体も、私が意識しなくても、必死で適応しようと頑張っている。この環境で、一番心地良く居られる食事や暮らし方を自然に検索してくれてる。

 

日本人、インド人、こうあるべき、ヒンドゥー教、ベジタリアン、、

 

色んなことが聞こえても、私の欲には忠実でいよう。

 

私は、私であるだけでいい。

 

悩んだって、知らないんだもん、私には分かりっこないし笑。出来ることを工夫して行く中で、時が解決してくれるだろう。

 

 

 

8月の帰国前からひどくなった全身の疼痛も、大分落ち着いてきた。同時に、4月頃から悩んでた下痢も収まってきて。やっと落ち着いて暮らしのリズムが刻めているのかなー。

 

 

夫も、夫のままでいて欲しいと、最近は思う。

 

私は夫に不満を言い過ぎてた。最近、思い通りにならない事が多すぎたから。夫は私の思い描く理想の暮らしは見た事がないし、多分必要だとも思わないし、実現できるって信じ切れてもないと思う。多分。

 

私は夫に手伝ってほしい事をうまく伝えられず、ココでは自分で出来るでもないので、物事が進まないタイミングでイライラをぶつけていた。

 

 

でも、夫は夫で精一杯やってくれてる。1ヶ月休みナシで働いていて、今月からメーカーの直接採用に戻れた。一緒に遊びに行けなくても、保険や年金が付くポジションまで頑張って、彼なりの理想を形にしようとしてくれてる。

 

 

昨日も日中停電があり、夕方にはぐったりしてた私。するといつもより遅く帰って来た夫が、台所でゴソゴソ。これは、もしや。。?と思っていると、

 

。。。Happy birthday!!と、1日早いバースデーケーキを持って登場!去年もこのパターンだったけど、めっちゃ驚いたフリしたった。生クリームで作った赤いバラと、パイナップルとチェリーの砂糖漬けが乗ってるインド・ケーキ!

 

いつも屈託のないアナタに、大切なことを教わってますよ。

 

 

思い通りに行かない事が連く時も、人生には訪れると思う。

もがけばもがく程、一瞬、全方向性を見失うような時も。

 

人に当たって後悔したり、受け止める相手もいなかったり、必死な割に評価されなかったり。だって外には、評価する基準は存在しない。本当に分かるのは自分だけ。

 

辛いなら止めちゃえという誘惑はいくらでもある。嫌な事はしなくて良いって言うと、合理的に聞こえるし。ちょっと前は、もう止めようかって2人で話したこともあった。楽しい事なんて何もないと思う瞬間も多いけど。

 

 

逃げてばかりじゃ、一体誰の人生だろう?

 

 

あるがまま、求めるまま。

それは、楽することや楽しい事とは限らない。踏ん張り時だと思ったら、経験しといて損はない。見てみたいと思ったら、目を見開いて見ておくべきだし。先へ行きたいと思ったら、逆戻りしない。何事もやってみないと、出来るようにはならないのだから。

 

小さな欲求を譲ったり、諦めたり、いい人のフリしたり、無欲のフリしたり、意味なく周りに合わせたり、そうする事で静かに死んで行く何かに、もう一度火を灯したいと強く欲した4○才のバースデー。

 

 

そしてインド人がしなさそうな事は、しなくて良いのかもって密かに思い始めてる。笑

 

今朝も笑顔で出勤。いってらっしゃーい!