いやぁーー、昨夜の停電は、久々にこたえた。
去年あたりから停電は減っていて、あっても直ぐに復旧する。だから甘く見て就寝したら、全然復旧せずにファンもクーラーも止まったまま!横で起きてた夫によると、寝ながら数時間ずっと唸ってたらしい。
今朝、夫は何やら落ち込んでる。どうしたのと聞いたら、自分のお給料では「君のために」エアコンを買うことも「君のために」広い部屋に引っ越すことも今はまだ全然出来ないと。
?
君のために
?
そう言えば私、暑さにまかせて昨晩また文句言ってたかも。「こんなに暑くて狭苦しくて、電気も来ない部屋でどうやって暮らせばいいの??」とか叫んでたかも(独り言で笑)。
ヒンドゥー教式の結婚式で「家庭の経済は全て夫である自分が賄います」「家族の幸せと健康のために尽力します」みたいな宣誓をしている夫は、私が日本レベルの生活水準を今すぐ叶えたいと要望したり、私が調子悪くなったりする度に自分を責めて不甲斐ない思いをしてるのかも(ちょっと涙ぐんでた。。)。
でも、
スミマセンそういう意味じゃないんですけど。。?
とはよう言えない。(どっちが家計を賄おうが、賄えてたらいいじゃん)とも(私の病気は私が直しますから大丈夫です)とも。インド人にはインド人なりの譲れないプライドがあるらしいのだ。
さて、文句ばかりでこれ以上夫を泣かせてはマズいので、「インドに帰って来て良かった事」でも書いてみよう。
1.ゴミ収集車が来た!
3ヶ月ぶりに帰ってきたら、ウチの廊下に新しいゴミ箱が2つあり、「Wet Waste」「Dry Waste」と書いてある。台所ゴミとそれ以外を分別するよう市から各家庭に配布されたとか。
帰った翌朝の7時、ヒンディー語のアナウンスと共に市のゴミ収集車がウチの前にやって来た。住民はゴミ箱を持って行って作業員に手渡し、その場で収集車の2つの収集口に振り分けてもらう。何か、やる事増えたけど(前はゴミ屋さんのお兄さんが部屋の前まで取りに来た)これでインドが少しでもキレイになるなら、お安い御用。
2. 近所の子が成長してた。
一昨年ぐらいから大家さんの息子、小学3年生のナマン君に「ドラえもんのドラ・ケーキが食べたい!」言われていた私。「そのうち作るね〜」と適当な返事をして放っぽってたら、スリッパを隠されたり、夫のバイクを蹴っ飛ばされたり、ナマンの反抗期が炸裂して困っていた。可愛くないから何もあげたくなくなるし!
今回の一時帰国でようやく約束を思い出し、日本からどら焼きを買って来てナマンに渡してみた。そしたら後でちゃんとウチにお礼を言いに来たのでビックリ。苦手な英語で頑張って「ドラ・ケーキありがとう!」と。可愛いかったのは、その夜またウチに来て「このドラ・ケーキ、今日食べないで取っておいてもいい?」と聞きに来たこと。明日友だちに見せるとか。好きにしたらいい。笑
3. インドが成長してた。
今回もデリーで一泊して観光して来たら、デリーの街がどんどんキレイになっていることに気付いた。空港もどんどん便利に改装中、メトロは工事中だった所があらかた終わった感じでピカピカ、ニューデリー鉄道駅も何の問題もなく利用できて拍子抜け。強引なオートリキシャにも出会わない。
かつては道を尋ねれば反対方向を教えられたのに(3年前)、今回はメトロにそれぞれ乗り合わせただけの若者たちが、スマホのアプリで調べて熱心に教えてくれた。デリーってこんな余裕あったっけ??インドはもちろん成長してるけど、私も余裕が出て来たのねきっと。
実は渡印する前日まで、キャンセルするべきかどうか迷っていた。手術をすると決めたので、日本に滞在したままの方がいいかもと。夫は戻らなくてもいいよと言ったくせに、夜中に急に心細くなったらしく「I maybe die」というテキストを送ってて、それを朝見て笑ったのでした。
夫のためだけじゃなく、やっぱりインドに帰って来て良かったって、もっと思えるようになればいい。
そう思っているせいか、帰って来たらウチのアパートのナイスな点に気づき始めたので、またリストアップしちゃえ♪
1. ベランダが広い。
他の部屋より風通しもあり、洗濯物が沢山干せて便利。ごみ収集車や野菜売りが来ても、通りに面しているから気づきやすい。
2. キッチンの熱が寝室に込もらない。
キッチンは、寝室のドアを開けて廊下に出て、またドアを開けた所にある。正直、お皿や野菜やらの物を抱えてのココの行き来が嫌だった。でも暑い季節、お隣の部屋みたいにキッチンが寝室の隣だったら結構キツそう。
3. 台所の様子が部屋から見える。
寝室の網戸の真向かえがキッチンなので、パソコンに向かっていてもコンロの様子がよく見える。ご飯やパスタ、牛乳の吹きこぼれは防げる。
4. バスルームの湿気が部屋に込もらない。
部屋からバスルームが遠いのが辛かったけど、今思うと、トイレを我慢する癖があることに気付いたのはこの距離のおかげ。早めに行けばいいんだよね!笑。バスルームで洗濯したらすぐにベランダに干せる。居室自体も小さいので、湿気を避けるために離れにしてあるんだろう。
5. ご近所さんの顔が見える。
何をするのにもまずはベランダに出なきゃならないので、向かえのアパートにいるご近所さんや、通りの様子もよく見える。インドでは近所付き合いも少なく外出もそうしない私でも、引きこもりやウツにならないのは、こうして外界との接点があるからかも。前は人目が気になって嫌だったけど、今はTシャツにパラッツォでウロウロ笑。
6. 停電・断水が少ない。
ご近所が真っ暗闇に沈む停電の日も、1階で商店を営んでるウチのアパートは、お店が開いている限りは停電しない。お店のインバーターのおかげ。断水もほとんどない。お店屋さんてマメだから、他のアパートみたいにポンプで水を汲み上げる日課を忘れたりしないんだろう。
7. 玄関開けたら0分でお店。
1階が商店なので。朝のチャイに使う牛乳はもちろんスパイスやお米、アタ粉、ダール、調味料、油、石鹸、ラッシー、ビスケット、ペットボトルの水とか、日用品が揃うインドのコンビニです。
8. 夫の職場まで7分。
チャンディガール郊外だけど、ハイウェイ沿いなので市内にある夫の職場までバイクで10分かからない。市内は家賃が高騰し続けており、人気の郊外マンションは隣町の隣町?くらい遠いので、ウチがいかに好条件かようやく理解してきた。。。
ここ数ヶ月、引っ越そうと色々調べたけれど、同じ相場ではかなり悲しい物件しか見当たらなかった。
そんな中、ウチの大家さんも私たちに慣れてきて、ほとんど口を出さなくなってた。子供たちも、隣の部屋のアンティーもウチのベランダに侵入しなくなったし。
もうしばらく、ココで頑張ろう。
それと、あまり夫を悲しませない様に気をつけます。