愛すべき母さま
ここに記した事柄はすべて実話です。
3連休初日の土曜日のこと。
夕飯の買い出しに母とスーパーに向かいました。
その途中、2車線の道路を挟んで
パチンコや美容院、コンビニ、昔ながらのお茶屋やパン屋・・・・
が続く、そこそこ栄えた商品街があります。
そこを入ってすぐ、歩道の真ん中に
あろうことか長ネギが落ちているではないか!
母は「あら、自転車のかごからおちたのかしら?今長ネギ高いのよねー」っと
踏まれないように、かどの自動販売機に立て掛けていたのでした。
用を足し、帰り道。
ふと何かを思い出した母。
「あら、やだ長ねぎ買うの忘れたわ・・・・」
すると案の定、すたこらさっさと例の自動販売器に向かい、歩き出しました。
そして「まだあったわよ~」
と嬉しそうな笑みを浮かべ、予想を裏切らず長ネギをスーパーの袋へ。
『わざとじゃない。』と信じたい娘。
『立てかけたんだよね、踏まれないように。
隠したわけじゃないよね・・・』と信じ続けたい私。
翌日のチャーハンにこの長ねぎが使われたことは言うまでもありません。
背に腹は変えられぬ。
良心はネギには勝てず。