『私の青春を返してよっ!!』



大声でわめき散らしたのだから、仕方ない。通行人たちが振り返り、そして、その視線を泳がせた…

「ごめん」
それだけ言うと、彼は雑踏の中へ消えて行った―――

取り残されたボクと彼女は、
ただただ留まるしかなかった―――




あの日、
ボクは彼女に突然呼び出された。

『別れるかもしれない』
その一言で、おおよその見当はついた。
彼女には、交際期間がもう十年にも届きそうな恋人がいた。

青春を費やした相手と言ってもいいだろう。




ボクは“彼”の方とも面識があったし、
同席すれば、あるいは彼を説得してくれると思ったのかもしれない。



でも、彼の決意は固かった。

自分の気持ちだけを述べると、
彼は理由も告げずに、
まるで蛹が蝶に脱皮をするかのように、

全てを捨てた。




あれから三年、
村上春樹の『タクシーに乗った男』を読むと、
決まって彼女のことを思い出す。



―彼女は今、幸せだろうか、と。





『私の人生は既に多くの部分を失ってしまったけれど、

それはひとつの部分を終えたというだけのことであって、

まだこれから先何かをそこから得ることができるはずだってね』

(『タクシーに乗った男』/村上春樹)





ボクらは大人になり、
世の中の幾つかの物事は、望んだ通りには進まないことを知った。


それでも、
少し位は希望を持って生きていたい。



少なくとも、
ボクはそういう生き方を選びたいと思う。

やっぱり、GLAYは最高です。

久々に『Yes,summerdays』聞きましたが、超かっこいいです。





さて、いよいよ夏が終わろうとしています。

この夏、私は(希望もしていないのに)これから別れようというカップル3組に会うことになりました。


三者三様だったのですが、

どの話を聞いても胸が苦しくなってしまいました。



同棲していて女の子が出ていったところ、

女の子が相手に対して、将来性を見いだせなかったところ、

そして、九年も付き合っていたのに、埋まらない溝が生じてしまったところ。



結局、私はどのカップルの力にもなれませんでした。

遠くから見ていて、一つだけ思ったことがあります。



それは、

どんな別れ方をしても相手のことを悪く言ってはいけないということ。

どんな別れでも、

一度は相手を好きになったのだから・・・

相手のことを尊重してあげるべきなんじゃないかと思いました。




そして、私自身も・・・

もう夏が終わるのだから、新しい空気を吸い込んで、

辛いことがあっても歯を食いしばって前へ進もうと思います。




この夏、法政大学の馬術部の学生さんたちと出会えたことは、

私にとって本当に大きな収穫でした。

真黒に日焼けして、まっすぐな瞳で、前を見据える彼らに元気をもらいました。



unity-rootsさんのブログ
(画像では格好よく見えますが、落馬寸前です・・・)


さぁ、いくぞ!

ここからが、本番だ!



過ぎ去ってしまえば、

どんな辛い過去も懐かしい思い出に形を変える・・・


とはよく言ったものです。




先日、学生時代にやっていたアルバイト仲間と飲んできました。

あいにく体調がよくなく、

お酒が飲めなかったのは残念でした。




前の日記でも書きましたが、


もう随分昔のことになりますが、

俺たちは、コンサートスタッフのアルバイトで会場設営を主な仕事として働いていました。




モーニング娘。や

浜崎あゆみが全盛期だった頃、


横浜アリーナやさいたまスーパーアリーナといったあちこちの

会場をかけずりまわっていました。




給料は決して高くなかったし、

ケガがつきものの危ない仕事だったけれど、



知り合えた仲間(男しかいなかった)は文句なしで最高でした。




どうにも大学の校風が合わなかった俺にとっては、

そこが青春の場だったし、

親友の多くもそこで知り合ったようなものです。



仕事を始めたてのころ、

300キロを超える重い荷物も、

何人かの(汗臭い)男と気持ちが揃えば、

持ち上がることに随分ビックリしたものです。



あの頃はあの頃でいろいろ人生に迷っていたような気がするけれど、

二十歳を過ぎても大人になりきれていなかった気がします。



最近、

ごく最近に、ようやく大人になることの意味が分かった気がします。



「大人になるということは、

自分の生き方を責任をもって決めることだ」と、


ようやく自分なりの答えを見つけることができました。




自分がどうやって生きていくかは勿論、

自分の言動には責任を持たなくてはいけないし、


人を傷つけるのなら、

それなりの覚悟と責任を持たなくてはいけない。



最近になって、そんな風に思うのです。



三十を手前にして、

俺たちの1年1年は重みが増してきました。



物事は、

楽しいことは2倍の歓喜を、

悲しいことは2倍の喪失感を伴っては過ぎ去っていきます。




俺の大事な知り合いがくれた本に、

こんな詩が載っていました。



『悲しいときや辛いときは、

 それがいつか終わるだろうなんて思えない



 だけど、

 雨のように、嵐のように

 それは必ず、いつか終わる



 消えないと思った痛みも

 いつの間にか消えてしまう


 月が満ちて、月が欠けるように

 潮が満ちて、潮が引くように



 心の色も変化する』





俺たちは、幾千もの悲しみや痛みを背負って生きています。

そんな悲しみや痛みに、

歯を食いしばって立ち向かっている仲間たちへ。




旧友の俺から、エールを送ります。