野口晴哉先生のお言葉を引用します。
以下、引用
「生は信ずベ可(べ)きものだ」
みなさんは、お考えになったことがありますか、
「自分は何故生きているのだろうか」と
生きているから考えるのです。
生きているから感じ、又動けるのです。
生きていることがいつも先です。
人間の裡(うち)には欲求するものがあります。
それが人間を動かしているのです。
しかし、何故人間は欲求するのか、生きているからであります。
欲求だけが生きていることに直接連なっているのです。
考えも感ずることも、又動くことも欲求によってあるのです。
皆さんは、自分の裡の真の欲求を見定めたことがありますか。
もし見定めれば、人間は全生する為の欲求と手段とを具(そな)えて
いるのだということがお判りになりましょう。
以上、引用終わり
いつから生きてる体を信頼しなくなり、知識を信用するようになったのだろう?
わたしたちの出発点はいつでも「生きている」にある。
とてもシンプルなことですが、とても大切なことだと思いました。
私たちの体は誰でも、産まれたからには生きているし、生きようとしているのです。
生きている体が、この体を死ぬまで生かそうとしているのです。
いつだってこの体は生きるために自ら変化していくのです。
その為にすべての手段を駆使し、
どうすればいいかを要求するのです。
もう何も足すことはないくらいに生命は自然に完全なんです。
やがて変化ができなくなるまで、
つまり死ぬまで、力の限り、自ら生きるために全力で変化し続けるのです。
今起こっていることは、すべて生きているからなんです!
ぼくらはみんな生きてるんです!
生きるということに於いて、体は絶対に私たちを裏切らない。
裏切り続けているのは、もしかしたら体を信じられなくなった私たちの方かも知れない。