適応のお話 | 流れるまんま

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整体ナビゲーターゆにちゃんの日記

今回は、「適応」について少し考えてみたいと思います。


人間の体は、いつでもどこでも良い状態で生きれるように無意識の内に自動調整してくれます。


例えば、体内の温度は37度くらいに保たれるように寒ければ、肝臓で糖分を溶かし熱に変えたり


震えることで血流をよくしたり、暑ければ汗をかき、その気化熱を利用してで温度を下げるように働きま


す。 しかも、震えろとか汗をかけといわなくても勝手にそうなってくれます。


これは体の生理的機能だけではありません。無意識の調整は感じ方みたいなことにまで影響を及ぼしま


す。 嫌だとか、辛いなどの不快感は、それをしていると体に好ましくないので止めさせるために起こって


きてるようです。


生命を守るために、心身は体の裡(うち)の要求によって突き動かされてるのです。


体に起こることは、大体がその環境に対しての調整のために起こっているのです。


これを「適応」といいます。


生きる力のある内は、お願いや命令なしで最後の最後まで全力を尽くしてくれるのです。


では、実際に、「適応」として起こることってなんでしょう?


分かりやすく例をひきましょう。


ケガをしたとします。当然、痛いですよね。


血が出ます。血が止まり、かさぶたになり、はがれて、皮膚が再生します。


当たり前のことですが、この経過が「適応」です。


痛むことで体はこわれたことを知り、白血球などがその場所に集合してきます。


発熱や腫れることによってさらに血流をよくして代謝を早めます。


血もすぐには固まらず、少し流してから止まるのは外傷による細菌の進入を最小限に


する工夫なんです。その後、血は勝手にとまり固まります。その後も透明な液体(浸出液)が出てきて


細菌から体を守りつつ、様々な経過をたどり自動的に治っていきます。


すべてが、人間が動物として野生で生きていくために獲得してきたすばらしい能力なんです。


無駄がないのです。そんなこと知らなくても勝手にしてくれるんです。


痛いのが嫌でも、これがなければ治癒反応が起こらず腐って死んでしまうのです。


ここで自分の実生活にこの適応を照らしあわすといろんな「適応」が見えてくるかと思います。


せっかくの「適応」を誤魔化そうとしたり邪魔するようなことはしてないですか?


「適応」とは自分の都合とは関係なく起こる、自分の生き方に対する生命を守るための自動調整


運動ということを知っていただきたいのです。


思った以上に体は完璧です。


「もしかしたら、自分の体の使い方が悪いか、間違っている可能性があるかも?」


ということに気付いていただければ、慢性的な症状や病気から抜け出すヒントになるのでは


ないでしょうか?


不思議な話ですが・・・


ケガや病気も、その状況に対して変化を起こすための適応として起こってきているのではないでしょう


か?そういう方に多いように感じます。