この夏、泣いた本 | 沖田峯子 人生をクリエイトする。

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日々思うこと、創作のこと、大好きな映画鑑賞などなど好きなことだけを自由に書き綴っています。

ベストセラーとして紹介されていた本を読みました。

 

寄った本屋で最後の一冊だったびっくり

 

 

 

82年生まれ、キム・ジヨン

 

 


内容は韓国の過酷な男女差別の話。

なんてことない、日本の男尊女卑とあまり変わらなかったです。

 

 

本に出て来た、

 

 

 

「あなたは悪くないよ」

 

 

 

その言葉に救われ、涙が溢れました。

 

 

私にも似たような経験が沢山あったからです。

 

 

殺陣を習っていた時、先生のお弟子さんに帯の結び方を教えると言って、何度と気持ち悪く体を触れました。


のちに彼と共演したことのある女優さんに聞いたら、胸を鷲掴みされたことがあると言っていました。しかし、この時は先生や仲間には言えませんでした。

 

あの頃はどうしていいかも分からず、おおごとにはしたくなかったし、自分が我慢するしかないと思っていました。

 

 

 

ジャーナリストの伊藤詩織(28才)さんがレイプ被害で元TBSテレビ報道局ワシントン支局長山口敬之氏(51才)を訴えた話。

 

レイプドラッグを使用して泥酔させ、ホテルの部屋へ連れ込み行為に及んだというのに、彼女から誘われたと説明して不起訴になっている。

 

 

私が役者の活動をしていた時、劇団の代表だった時、関係者からあるいはスタッフから、飲みに誘われる、二人きりでの打ち合わせを強要してくる、体に触わる、ホテルに誘ってくる。

 

しょっちゅうありました。

 

彼らは決まって自分の立場が上の時、こちらが仕事をお願いする立場の時です。言い寄って来るのは年上、なかには既婚者や娘のある人も居ました。

 

 

相手が男だったら、そんなことしますか?

 

 

彼らはこちらが若い女だと舐めてかかるのです。自分の娘がオッサンに枕営業を求められたら嫌だなとか思わないんですかね。本当に腹ただしかったです。

 

だんだんと仕事の交渉をするのが怖くなったし、お願いする立場の時は仲間の男性を連れて行くようにし、けして二人きりでは会わないように努力しました。

 

女性が代表になると、こんなにもわずらわしいことが増えるのかと嫌気がさしました。

 

この本を読み終わると、自分語りをしたくなるというのは本当でしたね。

 

 


医学大学受験の不正。

韓国なら即座に女性2万人の集会が行われていただろうが、日本女性はあまりにおとなしすぎると語るのは書籍の解説を行った伊東順子さん。

 

 

娘をレイプし続けた父親が無罪。

この裁判は本当におかしいですよね。

 

抵抗できない状態じゃなかった。

 

は?ですよ。

 

 

 

親子ですよ?血が繋がってるんですよ?愛し合う男女がする行為ですよ?子供を作る行為ですよ?

 

しかも彼女はその行為がなんなのか何も知らない幼い頃から被害に遭っていたんですよ?どこの娘が父親なんか受け入れると思いますか?

 

親子関係で子は親に従わされる立場にあるのに、裁判官はそんな常識も知らないんでしょうか?

 

 

抵抗できない=同意ではない。

 

 

今年10月28日に高裁が始まるようです。大注目ですね。

 

 

 

同じような境遇であっても、韓国の方が救われていると感じたのは、このような訴えかける本が出版され、ベストセラー化し、映画化になるまでの話題を呼んだこと、それだけでも大きな一歩を踏んでいると思うからです。

 

 

心や体を傷付けられて、黙っているのは止めにしましょうよ!!

 

諦め癖をやめましょう。見て見ぬ振りもやめましょう!!

声をあげることは恥ずかしいことでもないし、当然の権利です!!

私たち自身のためにもなるし、未来の子供たちのためにもなります!!

 

 

住みやすい社会にするために。

 

 

日本女性も立ちあがる時期が来たのかもしれませんねグー