うちは駅から自転車で20分くらいのところにあります。
通勤路にはスーパーもドラッグストアもないし、駅前の商店街はガランドウだし(ほとんど閉業している)、不便な町だなあと思っていたのです。
つい、先日の話です。
帰り、駅の自転車置き場で空気を入れようとしたら、
プューーーーーーーッ
何度入れ直しても、物凄い勢いで空気が抜けていくのです
これはタイヤに穴が空いているに違いないと思い、泣く泣く自転車を引きながら歩きだしました。
でも、普通に歩いたら40分以上かかる距離です。
疲れてるのに、これはツライ
ケータイで調べるも、近くに自転車屋さんがある気配はない。まぁ知ってはいたのですが、この辺りは本当に何もなくて……。
どうしよう……と思い、半泣き状態でガランドウの商店街を歩いていたら、店を閉めようとオモテに出て来たメガネ屋さんのおばさんに、
「どうしたの?」
と、声を掛けられました。(何軒かは営業している店も入っています)
「自転車がパンクしちゃって……」
「それは大変ね。家はどこ?」
説明すると、「そこまで歩いて行くのは大変よ」と。
「自転車屋じゃないけど、近くにあるバイク屋さんで自転車の修理もしてくれていたはずよ。営業時間すぎてるかもしれないから聞いてあげる」
と言って、電話をしに店へ戻ってくれました。
神様っているんだーーー
聞いて貰ったらお店はまだ営業しているらしく、メガネ屋のおばさんにお礼を何度も言って、教えて貰った通りに駅側へ5分くらい引き返しました。
そうしたら、バイク屋のおじさんが交差点の前で待っていてくれました。
「こっちこっち!!」
すごい。商店街連携プレイ
ものの数分で直してくれました
聞いたら、パンクじゃなくて、空気を入れる部分に刺さってる金具が原因だったみたいです。この金具に巻き付いているゴムの部分が劣化して、その隙間から空気が抜けていたんだそうです。今回は後輪だったけど、「後輪が劣化してるってことは前輪もだね」と言って、確認して貰ったら、やっぱり前輪もゴムがボロボロでした。
タイヤ交換も覚悟してたのに、
「400円ね」
ええっ、そんな駄菓子ぐらいの値段でいいんですかと
。
このまま40分歩くかもしれなかったのに、しばらく自転車に乗れなかったかもしれないのに、修理代に予定外の大きな支出が出るかもしれなかったのに。
ものすご~~~く、人の温かみと優しさを感じた一日でした
聞けば、昔はこの辺りに自転車屋さんもいっぱいあったけど、商店街もそうだけど、高齢化で潰れていく店が後を絶たないみたいです。
何もない不便な町と思っていたけれど、そうじゃなかった。
人の温かみのある町だった。
こういう人の有難さって、災難に遭ってみないと気付けなかったりしますよね。
自転車が故障して、最初は最悪だぁ……と思ってたけど、結果的に感謝の気持ちでいっぱいになりました
私も困っている人に手を差し伸べられる人でありたい。
助け合いの連鎖運動
みなさまも良い一日を