アイドルとして生きてゆく、それが郷ひろみの哲学だ。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

よろしく哀愁

今、男性アイドルと言えば誰が思い浮かぶだろう? セクシーゾーン ? Hey! Say! JUMP ? それともやっぱり 嵐? そこで、気づくのはみんな団体だということ。次々とアイドルを排出し続けるジャニーズも、SMAPあたりからそんな風潮になりつつある。アイドルと言えば、かつては強烈な個性を放つ、ただ独りの存在だったはずなのに。昭和の男性アイドルと言えば、歴代ジャニーズの中でも断トツに異彩を放っていた、やはり郷ひろみだ。写真のレコジャケは、1974年10枚目のシングルで、テレ朝系のドラマ「ちょっとしあわせ」の主題歌でもある「よろしく哀愁」。当時のあの声、あの横顔は、まさにインターセックスの象徴でもあった。それこそが男性アイドルの本質と言うと、ちょっと言い過ぎだろうか。♪友だちと恋人の境を決めた以上 もう泣くのも平気 よろしく哀愁♪という才媛 安井かずみのセンテンスと一緒に歳を重ねてゆくようなアイドルは、もう世の中に出てこないのか・・。どこか寂しい気持ちでテレビを観ていたら、とうに還暦を過ぎた郷ひろみが派手な衣裳で登場してきた。さすがは郷ひろみ。彼の職業は、きっとずっとアイドルなのだ。

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