スター街道を暴走し過ぎた、清水健太郎の罪。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

失恋レストラン

今年も、芸能界は忙しそうだ。不倫に、引退に、薬物に、芸能記者は走り回る。不倫や引退はどうぞご勝手にだけれど、薬物となると周囲にもキケンが及ぶから危ないし、怖い。そこで思い出してしまうのが、この人。1976年に写真のレコジャケ「失恋レストラン」でデビュー、一躍人気スターに躍り出た清水健太郎である。ばく進のスター街道も、8回の逮捕歴となると、もう暴走のひと言しかない。かく言う私、当時は街角で間違えられたこともあるくらい、似ているとよく言われた。それゆえか、なんだかあの頃を振り返ると余計に切ない。ただ、辛い失恋を経験した時、街に流れるこの曲で救われたのも事実だった。♪ねぇマスター、ラストオーダーは失恋までのフルコース♪と歌うサビなんて、なかなかグッとくる。作曲はもちろん作詞を手掛けたのも、あの名曲「メリー・ジェーン」のつのだ☆ひろ。あの顔で、こんな詞を書くなんて、見かけによらずきっとロマンチストなんだろう。歌詞の中にはさらに、こんな一節もある。♪愛を無くした手品師などは、恋の魔術を使えない・・♪ いい曲なのに残念ながら清水健太郎の場合は、" 自分を亡くした歌い手などは、二度と歌を歌えない "ということになる。「失恋」なら歌になるけれど、「失態レストラン」では、もはや歌にはならないのだ。

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