吉永小百合を見る限り、清く正しくは、美しい。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

吉永小百合

「笑っていいとも!」がついに終了した。私はあまり観てなかったのでそこまでの感慨はないけれど、グランドフィナーレを飾るように吉永小百合が中継越しに登場したらしい。ハナモゲラ語とイグアナの物真似で芸能界に君臨した奇怪な芸人でさえ、心の中で憧れ続けた人。その永遠のマドンナが1962年に歌った名曲こそ、写真のレコジャケ「寒い朝」である。♪北風吹きぬく寒い朝も 心ひとつで暖かくなる・・・北風の中に聞こうよ春を、北風の中に聞こうよ春を♪ という歌詞を追うまでもなく、みごとに清純可憐な吉永小百合でしかあり得ない歌なのだ。昨年のNHK人気ドラマ「あまちゃん」でも、吉永小百合(橋幸夫とデュエット)の「いつでも夢を」はさわやかに流れ、その姿は今でも理想の女性像として衰えることがない。そう考えるとその存在は、時代を超えた日本人の良心なのかもしれないとさえ、思えてくる。奇怪ぶりながらも30数年もの間、昼の番組を支えてこれたのは実はタモリの中のそんな良心、常識的な感性だったに違いない。国民的番組は終わっても、日本人のそんな心はきっと終わらない。だからこそ、申し訳ないけれど吉永小百合には、ずっと清廉潔白でいて欲しいのだ。

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